※本記事は、2022年8月時点の情報をもとに作成しています。
1. Instagram |
デジタルコレクティブル機能(NFTシェア)を日本を含む100カ国で提供開始 |
Instagramは8月4日(米国時間)、NFT(非代替性トークン)をInstagram上で投稿としてシェアできる「デジタルコレクティブル機能」を提供する国を拡大し、日本を含む100か国で使えるようになることを発表。
画像出典:
https://about.fb.com/ja/news/2022/08/digitalcollectibles_jp/
デジタルコレクティブル機能は、今年5月に米国の一部クリエイターやコレクターを対象にテスト導入していた機能です。
これまで投稿は誰でも閲覧できるものの、作品をシェアできるのはテスト対象のアカウントのみでしたが、8月4日以降、日本でも誰でもデジタルコレクティブルをInstagram上で見たり投稿してシェアできるようになりました。
画像出典:
https://about.fb.com/ja/news/2022/08/digitalcollectibles_jp/
デジタルコレクティブル機能を使用するためには、ユーザー自身が使用しているサードパーティのデジタルウォレットとInstagramアカウントの連携が必要です。
■連携可能なデジタルウォレット ・Rainbow ・MetaMask ・Trust Wallet ・Coinbase Wallet ・Dapper Wallet ・Phantom(近日中に使用可能になる予定) |
■対応しているブロックチェーン ・Ethereum ・Polygon ・Flow ・Solana(今後対応予定) |
現在Instagramアプリのアカウントトップより、「デジタルコレクション」を追加できるようになっています。
さらに進んでいくとデジタルウォレットの選択が可能となっています。
Instagramを提供するMetaでは、今回の機能により、ユーザーがお気に入りのクリエイターを支援したり、クリエイターが収入を得る機会の増加に貢献し、より多くのユーザーにNFTに親しんでもらえるとしています。
次世代SNS「BeReal」に酷似した新機能を準備中か
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Z世代を中心に注目を集め、2022年5月の時点で全世界で1000万回以上ダウンロードされている、フランス発のSNS「BeReal」。
Instagramは、このBeRealを模倣した新機能「IG Candid Challenges」の社内テストを開始しています。
「BeReal」は以前の記事でもご紹介していますが、「通知を受けて2分以内に、フィルタ加工されていない写真を投稿して友達に共有する」というルール。まさにその名の通り“本当の自分”を見せるSNSです。
画像参照:
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bereal.ft&hl=ja&gl=US
「IG Candid Challenges」では、ユーザーが毎日違う時間に通知を受け、その後2分以内に写真を撮影し、投稿するよう促されます。撮影時には内カメラと外カメラが同時に起動するデュアルカメラモードが使用され、ユーザー自身の画像も撮影されるという機能は、まさにBeRealそのもの。画像は投稿後、チャレンジに参加している他のユーザーと共有されます。
これまでにも、Snapchatを模倣した24時間でコンテンツが消える機能「Stories」や、TikTokを意識した短尺動画「Reels」など、他のSNSを模倣した機能を実装してきたInstagram。
賛否両論が分かれそうな今回の機能。みなさんはどう思いますか?
2. Twitter |
新機能「ロケーションスポットライト」導入
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Twitter Japanは8月5日(日本時間)、「ロケーションスポットライト」の提供開始を発表。
プロフェッショナル(クリエイター、非営利団体、開発者、中小企業、大手ブランドなど、Twitterを商用目的で利用する個人または団体を指す)向けの機能で、Proアカウントでのみ利用可能です。
画像参照:
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2022/location-spotlight
実店舗の所在地、営業時間、その他の連絡先情報を表示でき、ユーザーが電話やテキスト、メール、またはTwitterのダイレクトメッセージで直接コンタクトを取れるようになっています。
また、Google Maps Platformとの統合により、店舗やオフィスの位置を示す地図も追加可能なため、来店するユーザーへの案内としても活用できそうです。
「Circle(サークル)」機能を全ユーザーに提供開始
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選んだ相手にだけツイートし会話できる機能「Circle(サークル)」。Twitter Japanは8月31日、「Circle(サークル)」機能を全ユーザーに提供開始したと発表。
これまでは限られたユーザーに提供されていましたが、ついに全てのユーザーが利用可能になりました。
Circle(サークル)では、フォロー関係なく最大で150人までの追加が可能で、そのグループのユーザーのみを対象にツイートすることができます。
When you have a big Tweet that's meant for a smaller crowd, send it to your Twitter Circle –– now available for everyone.
— Twitter Support (@TwitterSupport) August 30, 2022
Select up to 150 people who can view and interact with the Tweets you send in your Circle. Get started from the Tweet composer or sidebar menu. pic.twitter.com/c4YJTJpOGQ
Twitterが公開する公式ブログによると、全ユーザーへの提供となった背景として、すでにCircle(サークル)を利用するユーザーからのフィードバックが圧倒的にポジティブだったことを挙げています。
ツイートが公開される範囲はサークルのメンバーのみであることから、限定されたスペースとなるので、今後Proアカウントでも限定情報の発信に活用できそうな機能です。
※「Circle(サークル)」機能についての詳細は、こちらの記事でもご紹介しています。
https://blog.addix.co.jp/227261
3種の新広告フォーマットを初期テスト中 |
Twitter Japanは8月29日(日本時間)、2022年3月から米国で初期テスト中の新たな広告フォーマットを紹介しました。
これらの3種の新しいフォーマットに対して、ユーザーからどのような反応が得られ、また、広告主にどのような結果をもたらすかを、米国内のiOS/Androidデバイス、およびウェブブラウザでテスト中とのこと。
■初期テスト中の新広告フォーマット ・コレクション広告 ・インタラクティブテキスト ・プロダクトエクスプローラー |
・コレクション広告
画像出典:
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2022/new-twitter-ad-formats-pilot
メイン画像と、その下に表示される最大5つの小さなサムネイル画像で構成され、画像をクリックすると、ウェブサイトやそれぞれの商品ランディングページに誘導することができるフォーマット。
メイン画像は固定表示され、サムネイルは水平スクロールで閲覧することができます。
・インタラクティブテキスト
画像出典:
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2022/new-twitter-ad-formats-pilot
テキストを活用した、Twitterならではの新たな広告フォーマット。
この広告では、広告ツイート内の最大3つの単語を強調して表示することが可能。ハイライトされたテキストが、Twitterの標準よりも大きく太いフォントで表示され、クリックすると任意のランディングページにユーザーを誘導することができます。
ハイライトの色は10色から選択可能。
タイムラインをスクロールする際に、目に留まりやすい広告となりそうです。
・プロダクトエクスプローラー
画像出典:
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2022/new-twitter-ad-formats-pilot
Twitterで初の3D広告フォーマット。
商品を3Dで掲載できるため、ユーザーは商品をスワイプしたり回転させたりして、さまざまな角度から見ることができます。
もちろん、表示されている商品詳細から、広告主のウェブサイトに誘導可能となっています。
リンク付きツイートの新フォーマット「Tweet Tiles」をテスト中
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Twitterは、リンク付きツイートの新フォーマット「Tweet Tiles」のテストを開始。
従来より大きな画像と見出し、CTAボタンが表示されるフォーマットとなっています。
Today we're beginning to test Tweet Tiles with @nytimes, @wsj and @guardian. Tweet Tiles will let developers extend the Tweet experience and will pave future innovation for our @TwitterDev developer community🚀 https://t.co/LDyExFq4b1 pic.twitter.com/mKeU87jNIv
— Amir Shevat (@ashevat) August 25, 2022
Twitterは、「Tweet Tiles」を”タイムラインをより動的かつ視覚的にするように設計されているフォーマット”としています。
現在米国の一部のパブリッシャーアカウント(@nytimes、@guardian、@WSJ)で利用可能で、実際のツイートがこちらです。
出典:
https://twitter.com/WSJ/status/1566999668751466497
従来のリンク付きツイートと、新フォーマットでクリック数などに違いがあるのか、気になるところです。
3. TikTok |
「ストーリー」に新機能 Instagramなどへの再投稿が可能に
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TikTok「ストーリー」に新機能が実装。
ユーザーは、TikTokで撮影・投稿した「ストーリー」(24時間で自動削除されるショート動画)をFacebookやInstagramに再投稿できるようになりました。
TikTokは今回の新機能の導入にあたり、ストーリーをシェアするための新たなインターフェースを導入。
ポップアップ表示されるシェアボタンから友だちのアイコンを選んでタップすることで、TikTok上の友だちに自身のストーリーのシェアが可能になりました。
画面を見ると、LINEやInstagramなどのシェアボタンも並んでおり、これらのSNSにTikTokのストーリーを再投稿することも可能。
また、自身のデバイスにストーリーを保存することもできます。
まとめ |
動画へのシフトが強化されていることに対して、多くのユーザーから反発の声が相次いでいるInstagram。
今回の「BeReal」そっくりな新機能テストの発表についても、すでにユーザーからの多くの反発の意見があがっているようです。
Instagramの責任者であるアダム・モッセリ氏は、Instagramのライブ配信で「ここ数カ月、私たちはビデオに傾倒しすぎた」という発言をしていることから、動画へのシフトについては、近い将来アップデートがあるかもしれません。
instagram: "we've leaned too far into video in the last couple of months" pic.twitter.com/OwvgbhCJf1
— Matt Navarra (@MattNavarra) August 19, 2022
※米テックメディア「The Next Web」のソーシャルメディアコンサルタント、マット・ナバラ(Matt Navarra)氏Twiiterより。
Instagramに限らず、各SNSでは他のSNSの機能を取り込んだアップデートは珍しくありません。今回ご紹介した中でも、Twitterがビジネス用Instagramのプロフィールに近い機能の「ロケーションスポットライト」を、TikTokがリツイートに似た「再投稿」をリリースしています。
各SNSプラットフォームには、ユーザーから支持を得ているコアな部分を変えずに、どうアプリをアップデートしていくかという難しい対応が求められています。