※本記事は、2023年2月(一部は2023年3月)時点の情報をもとに作成しています。
1. Meta |
「Threads(スレッズ)」に新機能が実装
|
7月6日(日本時間)にリリースされた「Threads(スレッズ)」がiOS向けにアップデート。複数の新機能が実装されています。
(1)新たにフォロータブが追加
「おすすめ」の投稿か、「フォロー中」の投稿をタイムラインに選択表示できるフィードオプションが実装。スレッズのマークをタップすると「おすすめ」と「フォロー中」が表示され、フィードオプションの選択が可能です。
▼「おすすめ」を表示している時のホーム画面
▼「フォロー中」を表示している時のホーム画面
そのほかにも以下の機能が実装。
(2)投稿の翻訳
(3)アクティビティでの通知フィルタリング
(4)フォローボタンでのフォロワーのフォローバック
(5)非公開アカウントで、新しいフォロワーを簡単に承認する機能
近日中には自分が「いいね!」した投稿を表示する機能も実装予定としています。
「Threads(スレッズ)」の利用者数が減少
|
スレッズのアプリリリース後、登録者数は5日間で1億人を突破したものの、アメリカの市場調査会社の推計によると、日別利用者数は2週連続で減少。7月現在は1,300万人に落ち込んでいます。平均利用時間は19分から4分に減少。
登録はしたものの、利用が継続していないユーザーが多そうです。
デスクトップから利用ができない、トレンドなどの検索ができない、またヨーロッパでは
EUの法規制対応の影響で、まだスレッズの利用ができない状況ということもあり、今後のアップデートでアクティブユーザーの増加を期待したいところです。
なお、スレッズを運営するMeta社のザッカーバーグCEOは「成長よりも安定化に重点を置いている」と発言しています。
FacebookとInstagramのサブスクリプション「Meta認証」が日本でも提供開始
|
Metaは7月13日、サブスクリプション「Meta認証」を日本でも順次開始すると発表。
画像出典:
https://about.fb.com/ja/news/2023/07/metaverified_globalexpansion/
Meta認証サブスクリプションの特典は以下の通りです。
・認証バッジ 引用元: |
国内向けの利用料金は以下の通り。
iOS/Android:月額2,000円 ウェブから:月額1,600円 (共に税込価格) |
※アカウントによって項目有無の表示状況が異なるようです。
すでに認証バッジを取得しているFacebook、Instagramアカウントについては今後も無料で認証バッジが維持されます。
また、公人、著名人、有名人、ブランドなどは、引き続き既存の方法で無料の認証バッジをリクエストすることも可能とのこと。
「Meta認証」利用の注意点
・以前の投稿履歴など最低限のアクティビティ要件を満たしていることが必要
・18歳以上であること
・申請するInstagramあるいはFacebookのアカウントのプロフィール名、および写真と一致する公的機関発行の本人確認書類を提出する必要がある
2. Instagram |
クリエイターがファンのサポートで収益化できる機能「サブスクリプション」が日本で提供開始
|
Instagramは7月24日(米国時間)、クリエイターがファンのサポートを通じて毎月一定の収益を上げることができる機能「サブスクリプション」を提供する国を拡大。
この機能は昨年11月に米国で正式に導入して以来、イギリス、カナダ、オーストラリアでテストを行っていたものですが、日本でも順次利用できるようになると発表されました。
画像出典:
https://about.fb.com/ja/news/2023/07/igsubscription/
サブスクリプションを利用すると、クリエイターは登録者に対して限定コンテンツ(フィード投稿、ストーリーズ、リール動画、ライブ配信など)の特典を提供できるようになり、ファンやフォロワーとより深い関係を築くと同時に、定期的に収入を得ることができます。月額料金はクリエイター自身で設定可能。
利用を開始すると、投稿の右上やプロフィールに「サブスクリプション」ボタンが表示されます。
2. Twitter |
Twitterの名称を「X」に変更
|
米X(元Twitter)社のイーロン・マスク氏は7月24日、Twitterの名称を「X」に変更。
アイコンは青い鳥から黒いXマークに変更となりました。
Our headquarters tonight pic.twitter.com/GO6yY8R7fO
— Elon Musk (@elonmusk) July 24, 2023
日本では特にアクティブユーザーが多いTwitter。長らく「Twitter」や青い鳥のアイコンに慣れ親しんできた多くのユーザーからは戸惑いの声も上がっていますが、マスク氏が掲げる「X」には「万能」という意味が込められており、変更の理由として、マスク氏は ”多様なコンテンツの投稿や金融取引を含む包括的な機能を持ったアプリになるため、もはやTwitter(小鳥のさえずり)という名称はそぐわない”としています。
Twitter was acquired by X Corp both to ensure freedom of speech and as an accelerant for X, the everything app. This is not simply a company renaming itself, but doing the same thing.
— Elon Musk (@elonmusk) July 25, 2023
The Twitter name made sense when it was just 140 character messages going back and forth – like…
この名称変更により、「ツイート」は「投稿(Post)」に、「リツイート」は「Repost」に変更されています。
X Blue(Twitter Blue)の青いチェックマークの「非表示」を選択可能に
|
有料サブスクリプションサービス「X Blue(旧Twitter Blue)」の新機能として、青いチェックマークを非表示にする機能が実装。
表示/非表示で切り替えが可能になりました。ただし、チェックマークを非表示にすると「一部の機能が利用できなくなく可能性がある」としています。
4. YouTube |
「YouTubeショート」新機能を発表
|
8月1日(現地時間)、最長60秒のショート動画「YouTubeショート」を作成するための6つの新機能を発表。
YouTubeショートは2020年9月にスタートした「TikTok」対抗のショート動画サービス。
月間のアクティブユーザー数は15億人と、利用ユーザーが多いサービスです。
今回発表された機能は以下の通り。
(1)Collab
他の動画とサイドバイサイド形式でショートを録画する作成ツール。
縦や横の複数の分割レイアウトオプションから画面形式を選択してショートを作成できる機能です。
画像出典:
https://blog.youtube/news-and-events/6-new-youtube-shorts-creation-tools/
(2)Q&Aステッカー
視聴者への質問をステッカーにし、コメント欄で回答してもらえる機能。
コメント欄でクリエイターと視聴者が会話を続けることができます。
InstagramやTikTokでも似た機能がありますね。
画像出典:
https://blog.youtube/news-and-events/6-new-youtube-shorts-creation-tools/
(3)縦向きライブ動画をショートフィードに
既に配信可能な縦向きライブ動画がショートのフィード上に表示されるようになります。
現在一部のクリエイターでテスト中の機能で、数カ月かけて拡大していく計画。
画像出典:
https://blog.youtube/news-and-events/6-new-youtube-shorts-creation-tools/
(4)リミックス元のショートの音声とエフェクトをバンドルする機能
他のクリエイターのショートのエフェクトを流用できるよう、リミックス元のショートの音声とエフェクトを自動的にバンドルできるようになります。
ショートのプレーヤーで「リミックス」ボタンをタップし「サウンドを使用」を選ぶと、オリジナルのショートと同じ音声タイムスタンプが表示され、同じ効果が得られます。
画像出典:
https://blog.youtube/news-and-events/6-new-youtube-shorts-creation-tools/
(5)ショートのプレイリスト
ショートをYouTubeのプレイリストに直接保存するオプションが追加。
(6)横向き動画をショートに変換するツール
横長のYouTube動画を簡単に縦向きのショートに変換するための再合成ツール。
数週間以内にテストが開始予定。
横長動画のセグメントのレイアウト、ズーム、クロップを調整し、分割画面エフェクトも使ってショートに流用できるようになります。
5. TikTok
|
新機能「テキストモード」を公開
|
7月25日、TikTokはテキストベースのコンテンツをより簡単に制作できる新機能「テキストモード」を公開。
画像出典:
https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/creating-text-base-contents-through-new-tiktok-text-post
物語や詩、歌詞、その他の文章・文字コンテンツをTikTokで共有することが可能になるとしています。
音源の追加や、豊富なカラーから背景色を選ぶことができます。
まとめ |
7月はTwitterが「X」に名称変更になるなど、大きなニュースがありました。
日本でも「Twitter消滅」のワードがトレンド入りするなど、長年親しんだTwitterユーザーにとっては「X」に慣れない方も少なくないのではないかと思います。
「今後数か月のうちに、総合的なコミュニケーションと、金融の世界全体を指揮する機能が追加される」としており、Xが「決済・金融」をも含むサービスに変化する予定であることがわかります。
また、XのCEO、リンダ・ヤッカリーノ氏は8月3日に公式ブログを更新。「Xの未来」と題した記事では「Stay tuned―the team is shipping more this week.(訳:ご期待ください。チームは今週、さらに多くのものを出す予定です)」と書かれています。
Twitterを買収した際にイーロンマスク氏は「すべてを備えたアプリ X を作る」などと言及していましたが、着実に実行していますね。
青い鳥の消滅は寂しいところですが、今後の新機能やサービスの実装が楽しみでもあります。