2022年も早くも後半に突入しました。
各SNSプラットフォームでは新機能の実装をはじめとしたさまざまなアップデートがありましたが、中でも2022年上半期にアップデートが目立ったのは「Twitter」です。
特にコミュニティ機能とコマース機能は、テスト導入中を含めて大きなアップデートが続いています。2021年後半から2022年上半期にかけてのTwitterのアップデート情報をまとめました。注目の新機能をチェックしておきましょう。
※本記事の内容は、2022年6月末時点の情報をもとに作成しています。
1. コミュニティ機能の強化 |
関心のあるトピックでつながる「コミュニティ」機能 |
関心のあるトピックごとにコミュニティを作成できるTwitter「コミュニティ」。
参加することで、投稿やリプライ、リツイートをコミュニティ向けに表示することができる機能です。
2021年にブラウザ・iOS版にて徐々に実装されていましたが、2022年1月にAndroidでも実装され正式リリースとなりました。
画像出典:
https://twitter.com/HiCommunities/status/1504844470046666754
コミュニティのツイートはTwitter上の誰でも見ることができますが、議論に参加できるのはコミュニティへの招待を受けてメンバーになった人だけです。
参加できる人数の上限はなく、何人でも参加できるようになっています。
ツイートを公開する相手を選べる機能「Circle(サークル)」 |
Twitter 「Circle(サークル)」は、選んだ相手にだけツイートし会話できる機能です。
2021年にテストを開始しましたが、2022年5月、iOS、Androidで正式リリースされました。
画像出典:
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2022/twittercircle_202204
先に紹介した「コミュニティ」は参加人数に上限がないのに対し、「サークル」では、フォロー関係なく最大で150人までの追加が可能。そのグループのユーザーのみを対象にツイートができます。
また、「コミュニティ」ではツイートを誰でも見ることができるのに対し、「サークル」ではツイートの公開範囲はサークルのメンバーのみとなっているので、「コミュニティ」と比較して限定されたスペースとなります。
Twitterサークルの作成機能は、現時点では全世界の限られたユーザーに、 iOS、Android、twitter.com(デスクトップ版)で提供されています。
音声ライブ配信機能「Space(スペース)」に録音機能が追加
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2021年に正式リリースされたTwitter「Space(スペース)」は、Twitter上で音声によるリアルタイムの会話ができる機能です。
・ホスト(スペースの管理者。スピーカーへの招待などの権限がある)
・スピーカー(発言者)
・リスナー(聴講者。発言はできません)
の3者で成り立ちます。
画像出典:
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2021/spaces-is-here
2022年1月には録音機能が実装され、iOSとAndroid版アプリの全ユーザーで録音機能が利用可能に。ホストは自身が開催したスペースを録音できるようになりました。
recording has launched to everyone on iOS and Android! hope you've gotten used to the sound of your own voice https://t.co/qB77sHDMgI
— Spaces (@TwitterSpaces) January 13, 2022
スペースの録音を有効にするには、スペースを開始する際に「スペースを録音する」のスイッチを有効にするだけ。
録音した内容はシェアができますので、配信を聴き逃してしまったユーザーはシェアされた録音で後日聴取することも可能です。
※「スペース」で録音したデータの公開期間は、当初は配信終了後の30日間でしたが、2022年6月30日(米国時間)、無制限に変更したと発表。Twitter for iOS 9.15以降またはTwitter for Android 9.46以降を使用しているホストでは、無期限で視聴可能となっています。
また、スペースの録音機能を有効にした場合に、配信の参加者数や録音の再生回数が確認できる機能も導入されました。
スペース内では、リスナーがホストやスピーカーに対して「Twemoji(Twitter絵文字)」でリアクションを送ることもできます。
画像出典:
https://twitter.com/twitterspaces/status/1353797113482792961
2. コマース機能の強化 |
プロフィールに注目の商品を表示「Shop Spotlight(ショップスポットライト)」
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2021年7月に発表された「Shop Spotlight(ショップスポットライト)」は、プロフィール上部に設けられた専用スペースに、自社商品を掲載できる機能です。
カルーセル形式で最大5個の商品を表示し、注目商品を目立たせることができます。
現在は米国の一部対象アカウントのみ利用可能となっています。2022年日本での発表はまだですが、今後の注目としてピックアップ。
ユーザーはこの専用スペースから、アプリ内ブラウザで商品カルーセルのスクロール、商品のタップ、詳細表示や購入をすべてシームレスに行うことができます。
オンラインショッピング機能「Twitter Shops」
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Twitter上に無料で開設できるオンラインショップ機能「Twitter Shops」。
β版が2022年3月9日(米国時間)にリリースされました。現時点では米国の一部企業のみ利用可能となっています。
画像出典:
https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/2022/twitter-shops-more-space-to-shop
Twitter Shopsを有効にしたアカウントのプロフィールでは、トップに「View shop(ショップを表示)」ボタンが表示され、タップすると最大50個の商品一覧が表示できます。
商品一覧でユーザーが気になる商品をタップすると、アプリ内ブラウザで商品詳細を見ることが可能。購入には、販売者のWebサイトで決済する流れになっています。
Twitter側はこの機能をベータ実験(beta experiment)と表現しており、将来の導入実現に向けて、どのような仕組みが適しているのかを模索している段階のようです。
Shopifyと提携してプロフィール上で商品販売が可能に
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2022年6月、Twitterは、オンラインストア構築サービスを提供する「Shopify」とパートナーシップを締結。
Shopifyでオンラインショップを持つ販売者は、TwitterとShopifyの連携によって、Twitterで直接商品を販売できるようになります。
画像出典:
https://business.twitter.com/en/blog/shopify-partnership.html
連携すると、Twitter上の商品情報がShopifyの商品カタログと自動で同期されるため、販売者は情報を手動で更新する必要がなくなります。
先にご紹介した「Shop Spotlight(ショップスポットライト)」や「Twitter Shops」に、Shopifyのオンラインストアの商品一覧を表示することも可能なため、連携によって販売者の運用コスト削減にもつながりそうです。
新商品発売を見逃さない「Product Drops(プロダクト・ドロップ)」
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「Product Drops(プロダクト・ドロップ)」は、ユーザーが自身のお気に入りブランドやショップの製品販売に関する情報を見逃さないための機能。
企業がTwitterで新製品の発表をする際などに、フォロワーやファンにリマインダーの設定を促すことができます。
現在この機能は、Twitterが一部のマネージドパートナーと検証中。iOS端末を使用して英語でTwitterを利用している米国内のユーザーのみ表示、利用可能です。
画像出典:
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2022/introducing-product-drops
企業(販売者)がProduct Dropsを使って発売予定の商品についてツイートすると、ツイートの最後に「Remind me(リマインドミー)」ボタンが表示。
ユーザー(購入者)がこのボタンをタップするとリマインダーが設定でき、発売開始15分前と開始直後とに2回アプリ内通知が送られます。
発売時間を知らせる通知によって、販売者のWebサイトで、タイミングを逃すことなく商品をいち早く購入することが可能。
ライブ配信ショッピング機能「Live Shopping on Twitter」
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Instagramではお馴染みのライブ配信ですが、Twitterでもライブ配信を通したショッピング機能「Live Shopping on Twitter」のテストを開始。
ユーザーはライブ配信を視聴しながら、紹介されている商品をTwitterの「Shop Tab(ショップタブ)」から直接購入することができます。
現在はグローバルで選ばれたマネージドパートナーのみへの提供となっていますが、今後もショッピング機能を強化していく予定です。
画像出典:
https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/2021/watch--chat--shop--live-shopping-on-twitter
国内ではeBay Japanが運営するECモール「Qoo10」と初のライブショッピングを2021年に実施。期間中3回のライブ配信で210万人が視聴、目標より27%高い実績になったと発表しています。
画像出典:
https://marketing.twitter.com/ja/success-stories/qoo10
また2022年3月30日に同じくQoo10と実施したライブショッピングでは、日本で初めて、ライブで紹介している商品のリンクに遷移する「ショッパブルバナー」と商品がカタログ表示される「ショップタブ」を導入。
視聴者はTwitterでライブ配信を見ながら、商品の閲覧が可能になりました。
この配信では延べ33万1000人が視聴し、Twitter上でのQoo10に関する会話量は、ライブ中に期間平均会話量の約4倍に達したとのことです。
画像出典:
https://netkeizai.com/articles/detail/6031
3. 押さえておきたい新たな機能
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「Proアカウント」のプロフィール設定を全ユーザーが利用可能に
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TwitterでのProアカウントの設定には申請が必要でしたが、2022年3月30日(米国時間)より、全ユーザーが自分のアカウント設定から直接Proアカウントに設定できるようになりました。
画像出典:
https://business.twitter.com/en/help/account-setup/professional-accounts.html
Proアカウントに切り替えることで、「Shop Spotlight」や「Twitter Shops」などのEコマース機能が利用可能になります。
Proアカウントで利用できる機能はさらに追加予定とされているため、Twitterアカウントを運用している企業では、Proアカウントへの切り替えを行っておくと良いでしょう。
長文(2500文字)コンテンツ投稿機能「Twitter Notes」テスト開始
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2022年6月22日(米国時間)、長文コンテンツ投稿機能「Twitter Notes」のテスト開始を発表。
Twitter Notesでは2500文字までのブログ記事を投稿可能で、コンテンツに画像、GIF動画、ツイートなどを挿入できます。
発表時点では、北米・英国・ガーナの一部のユーザー(主にライター)でテスト中です。
画像出典:
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2206/23/news085.html
投稿するとタイムラインに「Note card」として表示され、ユーザーはこのカードをタップすることでNote全体を開くことができます。
まとめ
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2022年に入り、Twitterでは、個人がつながり、企業が活用する「場」として、今後の進化を目指したアップデートが多く見られました。
特に、コマース機能のアップデートの動きが目立っていることから、EC運用を行う企業にとっては今後ますます見逃せない、重要なプラットフォームとなっていくのではないでしょうか。
試験導入中の機能の正式リリースを含め、今後の動向が注目されます。
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