※本記事は、2022年9月(一部は10月)時点の情報をもとに作成しています。
1. Instagram |
Stories(ストーリーズ)が60秒まで投稿可能に
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これまでStoriesに投稿した動画は最長15秒で自動的に分割されてしまっていましたが、60秒以内の動画は分割されることなく投稿されるようになりました。
昨年末に一部のユーザーを対象に変更のテストを開始していましたが、現在は全ユーザーが利用可能になっています。
FacebookとInstagramでNFT互換性を公開 |
2022年8月、デジタルコレクティブル機能(NFTシェア)を日本を含む100カ国で提供開始したInstagram。9月29日(米国時間)に行われたアップデートにより、FacebookとInstagramのすべてのユーザーが、ウォレットを接続してデジタルコレクションを共有できるようになりました。
画像参照:
https://about.fb.com/news/2022/05/introducing-digital-collectibles-to-showcase-nfts-instagram/
デジタルウォレットを一度どちらかのアプリに接続すれば、FacebookとInstagramの両方にデジタルコレクションをクロスポストできるようになっています。
ナビゲーションからショップタブがなくなる?
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「ショップタブ」がアプリのホーム画面から削除され、その代わりに「メッセージ」が置かれるテストが開始。
ショップタブは今後なくなるのでは?との予測が出ています。
画像参照:
https://techcrunch.com/2022/09/27/new-instagram-test-removes-shopping-tab-from-home-feed/
現在アプリのホーム画面に表示されているショップタブは、このテスト中のアカウントでは「設定」の下に表示されています。
世界的なロックダウンによるECブームを背景に、Metaは2020年7月、Instagramの 「探索」 タブに「ショップ」要素を追加。同年11月には「ショップタブ」をリリースしました。しかしリアル店舗の復調に伴ってEC市場は以前の水準に落ち着いています。
Instagramを起因とした購買体験は生まれているとしていますが、Instagramアプリ内を完結とした購買は想定より少なく、短尺動画ビジネスの構築に注力する中、この購買と直結した動線設計については、優先順位が下がっているように見受けられます。
2. Twitter |
編集機能「Edit Tweet」のテストが開始
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Twitter Japanは9月1日、ツイート編集(Edit Tweet)のテストを行っていることを発表。数週間後にはTwitter Blueの購読者もテストに参加できる予定としています。
現時点でTwitter Blueは日本では未提供ですが、下記のような編集済みのツイートを目にする機会は増えるかもしれません。
画像参照:
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2022/edit_tweet
今回のツイート編集(Edit Tweet)のテストでは、ツイート公開後の30分間に数回、誤字・脱字の修正やタグの追加ができるようになるとのこと。
編集されたツイートには、画像の通り、編集アイコン、タイムスタンプ、ラベルが表示され、元のツイートが修正されたことが分かるようになっています。
ラベルをタップすると、そのツイートの編集履歴が表示され、過去のバージョンを確認することもできます。
追記
米Twitterは10月3日(現地時間)、編集機能「Edit Tweet」の提供を開始したとツイート。
利用できるようになるのは、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの有料サブスク「Twitter Blue」のユーザーのみ。
公開されたEdit Tweetのサポートページによると、このボタンを使えるのは投稿後30分以内で、5回まで修正可能。誤字脱字の修正、テキストの追加や削除、タグ付けの変更などでの利用を勧めています。
実際に編集機能「Edit Tweet」を使ったツイートがこちら。
修正したという違和感があまりないように感じます。
This is the first edited tweet from the UK.
— Matt Navarra (@MattNavarra) October 4, 2022
全画面動画再生モード「フルスクリーンモード」が追加
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Twitterは9月29日(米国時間)、フルスクリーンで動画を再生する新機能を発表。
近日中に、英語でiOSのTwitterアプリを使っている人から導入するとしています。
昨今、TikTok、Instagram Reels(リール)、YouTubeショートなど、スマートフォンでは全画面での動画再生が当たり前になってきていますが、Twitterでもついに全画面の動画再生モード「フルスクリーンモード」が追加。
Twitterアプリ内でビデオをタップすると、フルスクリーンモードで再生開始します。
併せて、「おすすめ」タブに動画をカルーセルで表示する機能も追加。こちらの機能は、Twitterを英語で使っている、特定の国のiOS/Androidユーザーが対象です。
3. TikTok |
BeRealを模倣した機能「TikTok Now」をリリース |
Z世代を中心に注目を集め、2022年5月の時点で全世界で1,000万回以上ダウンロードされている、フランス発のSNS「BeReal」。
Instagramが、このBeRealを模倣した新機能の社内テストを開始していたことは、過去の記事でお伝えしました。
Instagramに先駆けて、TikTokが9月18日、BeRealに似た機能のアプリ「TikTok Now」をリリース。(米国を除く)
「TikTok Now」は、TikTokアプリ内と新たな単独アプリの両方で利用できる予定です。(※地域によって異なる)
画像参照:
https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/create-and-connect-with-tiktok-now-jp
「TikTok Now」は、スマートフォンのインカメラとアウトカメラを使って、ユーザーとその友達がその場でその瞬間を撮影。今この瞬間(=Now)を友達と共有することができます。
10秒の動画や静止画の撮影を促す通知が毎日届き、通知を開いてから3分以内であれば撮影・投稿が可能。
画像参照:
https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/create-and-connect-with-tiktok-now-jp
「TikTok Now」は、リアルタイムの人と人の繋がりを共有し、新しいクリエイティブ体験を提供するとしています。
4.YouTube |
ショート動画の収益化へ |
米Google傘下のYouTubeは9月20日(米国時間)、クリエイター向けイベント「Made on YouTube 2022」で、短尺動画「Shorts」(日本では「ショート動画」)への広告収益の還元など、クリエイターの新たな収益化方法を発表。
画像参照:
https://youtube-jp.googleblog.com/2022/09/Made-on-YouTube.html
ショート動画は、1日の視聴回数が300億回以上、月間ログインユーザー数が15億人以上と人気を集めています。
2023年初頭からは、ショート動画メインのクリエイターも、YouTubeでの収益化システム「YouTubeパートナープログラム」(YPP)に参加可能になるとのこと。
チャンネル登録者1,000人以上、直近90日間のショート動画視聴回数1,000万回以上などの条件を満たせば、YPPに申請ができ、動画投稿への広告収益など、YPPのすべての特典を受けられるようになります。
画像参照:
https://youtube-jp.googleblog.com/2022/09/Made-on-YouTube.html
まとめ |
新時代のソーシャルアプリ「BeReal」を模倣したサービスでは、TikTokがInstagramに先行して正式なリリースを発表しました。
また短尺動画では、圧倒的な人気を誇るTikTokでクリエイターの収益化が整っていないところに、YouTubeがショート動画の収益化を発表するなど、各プラットフォームで対抗したリリースが相次いでいます。
Twitterでもついにフルスクリーンでの動画再生がリリースされ、動画市場は今後ますます盛り上がりを見せそうですね。