とVRは、この数年でマーケティング領域での活用も増えています。中でもとりわけ、昨年のコロナ禍を受けて急速に増えたのがVRによるバーチャル店舗です。
バーチャル店舗は、実在する店舗を撮影してオンライン上の仮想空間の中に店舗を構築し、バーチャル店舗内の回遊やショッピングなどを可能にするものです。
バーチャル店舗には、ディオール(DIOR)やグッチ(GUCCI )といったラグジュアリーブランドをはじめ、アパレル、コスメのブランドを中心として国内外の多くの例があります。
弊社ADDIXでご支援した、北欧デンマーク発の雑貨ブランド「Flying Tiger Copenhagen(フライング タイガー コペンハーゲン)」「バーチャルストアツアー」事例を、下記記事にて詳しくご紹介しています。
初期のARは「Augmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)」の略で、日本語では「拡張現実」と言います。
現実世界に仮想世界の情報を重ね合わせることで、新たな世界での体験を可能とします。最も有名なARの活用例としては、数年前に世界的な人気となったNiantic社のスマートフォンゲーム「Pokemon GO」があります。
「現実世界の上に仮想現実をオーバーラップする」というARの特徴は、実在の空間、たとえば、ある地域や施設などとリンクすることで最大限にメリットを生かすことができます。
マーケティング領域でよく見られる活用方法は、プロモーションを目的として、自治体や観光協会などが観光スポットにARコンテンツを配置するケースです。観光での活用例として、有馬温泉「有馬アートナイト」、栃木県那須町の「プロジェクト9b」などがあります。
また、商業施設での本格的な活用も模索されています。2021年3月には、東京・お台場のヴィーナスフォートで関係者限定での実証実験が行われ、ARによる広告やナビゲーション、施設を舞台とする探索型ARゲームなどが検証されました。
MRは「Mixed Reality(ミックスド・リアリティ)」の略で、日本語では「複合現実」とも呼ばれます。現実世界に仮想の情報を重ね合わせるARとは逆に、MRではユーザーの位置や動作などの現実世界の情報をデータ取得し、仮想世界に反映させます。
MRを体験するためには、VRと同様のHMDの他、ユーザーの位置や動作を補足するためのグローブなど専用デバイスの装着が必要です。また、常にユーザーの位置を正確に受信する必要があるため、ポイントごとにネットワークの機器を配置したMR体験専用の施設での提供が主である点も、自宅や外出先で手軽に体験できるVRやARと異なる点です。実際の施設では、さらに振動や風などを人工的に作り出して臨場感を高めています。
MR技術を活用したアトラクション体験を下記の記事にてご紹介しています。
デジタル・非接触が求められるニューノーマルにおいて、XRは、記憶に残る体験をデジタルで提供できる手法として注目されました。中でも、店舗の休業によって顧客との直接の接点を失うこととなった企業やブランドでは、VRを活用したバーチャル店舗などの施策が急速に進みました。
XRのマーケティング領域での本格活用は、まだ始まったばかりです。今後は活用事例が増えていくことで、さらにバラエティ豊かな手法やサービスが生まれていくことでしょう。2030年には、5Gに次ぐ将来の通信システムである6Gの実用化も期待されています。企業には、いち早くVRやARといったXRの活用にチャレンジし、使いこなしていくことが求められます。
これから、XRのマーケティング活用に取り組まれる企業様では、「XRの活用はハードルが高い」と感じている方も多いのではないでしょうか?その場合は、マーケティング目線で企画から制作までをサポート可能な、外部パートナーの活用も選択肢の1つとしておすすめです。
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