※本記事は、2022年12月(一部は2023年1月)時点の情報をもとに作成しています。
1. Instagram
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MAU情報が公式発表
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2022年10月に行われた決算発表の中で、最新の月間アクティブアカウント数は20億以上と公式発表されました。
国内については発表はありませんが、2019年6月時点の月間アクティブアカウント数は3,300万としています。
2022年のトレンドを発表
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Instagramは12月1日(日本時間)、2022年のトレンドを振り返る企画として、人気の検索キーワードやハッシュタグ、リールで使われている楽曲など、国内のZ世代のInstagram利用に関するデータを発表。
Z世代に人気のハッシュタグ
画像出典:
https://about.fb.com/ja/news/2022/12/genztrend2022/
人気のハッシュタグで1位の「#いいね返し」や4位の「#fff」は、Z世代以外ではTop 20に入っておらず、Z世代特有の傾向とのこと。
ほかにも「#韓国ファッション」「#韓国ヘア」などに加えて、「#좋아요(いいね)」「#오오티디(OOTD)」など、ハングルのハッシュタグもTop 100以内にランクイン。
エンターテインメント関連では「#snowman」「#なにわ男子」など、ジャニーズアイドルのハッシュタグが人気を集めています。
Z世代がリールで使った楽曲
画像出典:
https://about.fb.com/ja/news/2022/12/genztrend2022/
Z世代に人気の検索キーワード
画像出典:
https://about.fb.com/ja/news/2022/12/genztrend2022/
Z世代に人気のお題スタンプ、ARカメラエフェクト
画像出典:
https://about.fb.com/ja/news/2022/12/genztrend2022/
昨年10月に日本でテスト導入し、現在は世界中でストーリーズとリールで利用できるようになっている「お題スタンプ」。
SNSでよく見られる「〇〇チャレンジ」のように、一人の利用者が設定したお題に対してどんどん参加者が増え、トレンド化するケースもあるとのこと。
「自分の名前の一つだけ綺麗にかいて」「これ見た人全員手書きで(夏)って書いて」など、手書きのお題が上位に入っており、Z世代に人気です。
参加のハードルが低く、深く考えずに誰でも参加しやすいものがトレンド化しやすい傾向も。
またストーリーズやリールで利用できる「ARカメラエフェクト」では、「画面にキラキラ効果を加えるもの」や「肌を補正するもの」、動物や変顔などの「顔加工系」に加えて、「レトロ風のエフェクト」も上位にランクインしています。
新機能「Note」
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Instagramは12月13日(米国時間)、新機能「Note」の提供を開始したと発表。60文字以内の短いテキストと絵文字で発信することができます。
画像出典:
https://about.fb.com/news/2022/12/sharing-features-on-instagram-notes-group-profiles-and-more/
送り先は、相互フォロワーまたは親しい友人リストから選択可能。メッセージはDM画面の上部に表示され、24時間で自動的に消える仕組みとなっています。
親しい友人などに自身の考えをカジュアルに発信する、という使い方が想定されています。
画像出典:
https://about.fb.com/news/2022/12/sharing-features-on-instagram-notes-group-profiles-and-more/
不正アクセスを受けた場合のサポートを追加
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Instagramは12月15日(米国時間)、アカウントにログイン不可となってしまった際や、不正アクセスされた可能性のあるアカウントを解決するページ(Instagram.com/hacked)を新設。
アカウントにログインできない場合は、スマートフォンまたはデスクトップのブラウザからこちらのページ(Instagram.com/hacked)にアクセス。
・不正アクセスされたと思われる
・パスワードを忘れた
・二段階認証にアクセスできない
・アカウントが停止された
から選択し、アカウントへのログインを再開するための一連のステップに進むことができます。
また、ログインできない場合の回復機能として、Instagramの友達から2人選択し、本人確認を行うことでアカウントへのアクセスを再開することができる機能も追加しています。
2. Twitter
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サブスク「Twitter Blue」の値上げを発表
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Twitterは、月額制のサブスクリプションサービス「Twitter Blue」を値上げ。
これまでiOS版のアプリ(App Store)では月額7.99ドルで提供されていましたが、その約1.4倍となる月額11ドルに値上げされています。一方で、WEBブラウザからも「Twitter Blue」への加入が可能に。WEBブラウザ経由ではiOS版アプリよりも安い月額8ドルで加入できます。
we're relaunching @TwitterBlue on Monday – subscribe on web for $8/month or on iOS for $11/month to get access to subscriber-only features, including the blue checkmark 🧵 pic.twitter.com/DvvsLoSO50
— Twitter (@Twitter) December 10, 2022
iOS版のアプリから加入した際に月額11ドルとなる理由は、Appleの公式アプリストアであるApp Storeが、サードパーティー製アプリの売上の30%を手数料として徴収するためとしています。
ただし、Appleは1年以上が経過したサブスクリプションからは、手数料を15%しか徴収しません。Twitter Blueに加入し1年が経過した時点で、手数料は30%から15%に下がりますが、これに応じて同サービスの月額料金が下がるか否かは不明です。
Twitter Blueは2023年1月現在、日本から加入することはできませんが、近日中にさらに多くの国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス)でTwitter Blueの受付を開始する予定としています。
また、近日中にAndroid版でも加入できるようになるとのこと。
Twitter Blueの加入特典 ・投稿したツイートの修正・編集機能 ・最大60分の動画投稿が可能に ・リプライ・メンション・検索機能で、ツイートが画面上部に優先表示 ・表示される広告の量が半分に ・Twitterが正式提供する機能を先行して利用可能に |
(1/11 追記)
日本版「Twitter Blue」が月額980円でサービス開始
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2023年1月11日、ついに日本でも「Twitter Blue」がサービス開始。
「Twitter Blue」に加入し、電話番号が認証済みのユーザーには、承認後に青いチェックマークが付きます。
「Twitter Blue」の価格については前述の通り、iOS版アプリ経由は「アップル税」が加算されているためウェブ経由よりもやや高くなっています。
日本版「Twitter Blue」 WEBブラウザ経由 :月額 980円 iOS版アプリ経由 :月額 1,380円 |
認証済みバッジのカラーが変更に
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認証済みバッジについて、企業アカウントは「金色のチェックマーク」に、政府および多国間アカウントは「グレーのチェックマーク」に置き換えられました。
一部の企業アカウントのプロフィール画像は、円形から正方形へと変更となりました。
Twitter公式によると、ゴールドのチェックマーク及び正方形のプロフィール画像については「Twitter Blue for Business」による公式ビジネスアカウントであることを示すと説明。
グレーのチェックマークは、政府機関、政府関係者、または多国籍組織を代表するアカウントに適用されると説明しています。
モーメントが廃止
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Twitterは12月8日、Twitterモーメントの作成機能を停止したと発表。
Not all moments last. As of today we're removing the option to create Moments for most users as we focus on improving other experiences.
— Twitter Support (@TwitterSupport) December 7, 2022
Don't worry, you can still see past Moments and follow Live events on Twitter.
Twitterモーメントは、複数のツイートをまとめてオリジナルのストーリーを作成できる機能。
これまでに作成されたモーメントは引き続き閲覧できるとしています。
ツイートの閲覧数が表示
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Twitterは、12月22日、投稿が見られた回数(インプレッション)を表示する「View Count」の導入を発表。ツイートの左端で表示回数が確認できるようになりました。
これまでも自分の投稿や権限のあるアカウントであれば「Twitter Analytics」機能で閲覧回数やクリック数を確認できましたが、View Countは他ユーザーの情報も確認可能に。
Twitterのイーロン・マスクCEOは「Twitterユーザーの90%以上は、ツイートを読んでいるものの、いいねやツイート、リプライをしていないため、閲覧数を表示することで、Twitterが実際にどれだけ利用されているかがよりはっきり分かる」としており、Twitterの広告価値をより分かりやすくする施策のようです。
Twitter is rolling out View Count, so you can see how many times a tweet has been seen! This is normal for video.
— Elon Musk (@elonmusk) December 22, 2022
Shows how much more alive Twitter is than it may seem, as over 90% of Twitter users read, but don't tweet, reply or like, as those are public actions.
57.5%が「マスク氏は辞任すべき」と投票
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12月もさまざまな機能がアップデートされたTwitterですが、マスクCEOは12月19日にTwitter社のトップを辞任すべきかどうかをTwitter上でユーザーに問いかける投票を実施し、その結果、57.5%のユーザーが「(マスク氏は)辞任すべき」と投票。
Should I step down as head of Twitter? I will abide by the results of this poll.
— Elon Musk (@elonmusk) December 18, 2022
辞任すべきという意見が多数を占めたことを受け、20日にはマスクCEOは自身のTwitterに「CEOの仕事をやりたいという愚かな人が見つかりしだい、私はCEOを辞める。辞めたあとは、ソフトウエアとサーバーのチームのみを率いる」などと投稿しています。
アメリカメディアは、マスク氏が新しいCEOを精力的に探しているという関係者らの証言を伝えていますが、マスク氏は今回の投票に際し「後継者はいない」とツイートしていて、新しいCEO選びは難航していることもうかがえます。
3. TikTok |
「おすすめ」フィードに動画がレコメンドされた理由を説明する新機能を発表
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TikTokは12月21日(日本時間)、自身の「おすすめ」フィードに動画がレコメンドされた理由を確認できる新機能を発表。
「なぜレコメンドされたのか」という、TikTokのレコメンドシステムの背景にある技術的な内容をより理解しやすくするために、以下のようにレコメンドした理由を説明しています。
・ユーザーインタラクション:視聴した動画の内容や「いいね」や「シェア」、コメント投稿や検索など |
(1)「おすすめ」フィードで、共有アイコン(矢印マーク)をタップ。
(2)「なぜこの動画?」 と呼ばれる ?マークのアイコンをタップ。
まとめ |
ついに日本でも「Twitter Blue」が提供開始されました。またInstagramでは不正アクセス対応サポートを追加、TikTokでは「おすすめ」フィードへのレコメンド理由がわかる機能を発表するなど、各SNSプラットフォームで透明性強化の動きが本格化しています。
SNSプラットフォームの活用においても、今後はますますユーザーの信頼獲得が重要なポイントとなっていきそうです。