Pinterest広告を徹底解説！設定手順やフォーマット、配信の効果は？

2022年6月1日より、日本で広告配信を開始したPinterest。TV CMも放映され、日本市場への注力が目立っています。

現在広告出稿企業が増加しているPinterest広告の、設定手順やフォーマット、仕様を徹底解説。実際の配信結果と効果についてもご紹介します。

※本記事は、2022年8月時点の情報をもとに作成しています。

Pinterestは、キーワード検索から写真と動画でパッと見ることができ、お気に入りにはピンをして自分のボードに保存できるアプリ。2013年にPinterestの日本語版Pinterestアプリがリリースされ、同年日本法人が設立されています。

Pinterest公式では、”おしゃれな部屋のインテリアや、毎日のレシピやコーデなど、どんなジャンルでもピンとくるアイデアがどんどん見つかる！”と謳っています。

コロナ禍には国内でもボード作成数が増加し、これからやってみたいことや欲しいもの、アイデアなど、毎日300万件以上が保存されています。

出典元：
https://business.pinterest.com/ja/

コロナ禍のステイホームの影響で需要が高まり、急成長したPinterest。
月間アクティブユーザー数（MAU）は、全世界で4億3,300万人（2022年第1四半期）、国内では870万人（2020年12月）となっています。

Twitterや、同じくビジュアル特化型のInstagramと比較するとまだまだMAUは少ないですが、広告サービスの開始やTV CMの放映など、日本での事業展開に力をいれており、今後の動向が楽しみなプラットフォームとなっています。

▼日本国内向け新TVCM（2022年8月19日放映開始）

新規ユーザーの特性としては、Z世代と呼ばれるユーザーが前年比50％増加しています。（2019年6月と2020年6月比較）

国内では、ミレニアル世代、Z世代を中心に利用が拡大。
それぞれ比率は下記となっています。

ミレニアル世代：30%
Z 世代：23％

男性ユーザーも増えており、男女比率は以下の通りです。

女性：57%
男性：43%

前述の通り、日本でも2022年6月1日よりPinterest上で広告配信が可能になりました。広告出稿企業が増え、注目が高まっているPinterest広告を詳しく紹介します。

出稿にあたり、まずは以下URLよりPinterestのビジネスアカウントが必要です。
登録は無料。画面に沿って進めていき、全ての情報を入力したらアカウントの開設が完了します。

https://business.pinterest.com/ja/

※Pinterestの規約では、13歳未満のユーザーによる使用、またはアクセスは禁止されています。13歳未満で登録した場合、広告の出稿が不可となりますのでご注意ください。

予算に応じて少額からの利用が開始可能。最低出稿金額はありません。
ただし、オークションに勝って広告を表示させるには、一定額の予算が必要になります。 

Pinterestアプリ内、以下3箇所に表示されます。

キャンペーンの目的は以下4つ。 

※下の表の見方（スマートフォンの場合）：横にスワイプして表全体をご覧いただけます。

・ブランド認知
Facebook広告やTwitter広告で言う「リーチ目的」に近い目的。
認知を獲得していきたい場合は、こちらの目的が最適です。

・比較検討
Facebook広告やTwitter広告で言う「トラフィック（誘導）目的」に近い目的。
できるだけユーザーを自社サイトへ誘導したい場合は、こちらの目的が最適です。

それぞれの広告配信の目的に沿ったフォーマットの選定が必要です。
「スタンダードピン」「スタンダード動画」が、よく使用されているフォーマットです。

※下の表の見方（スマートフォンの場合）：横にスワイプして表全体をご覧いただけます。

※詳細はPinterestの公式サイト参照。
https://help.pinterest.com/ja/business/article/pinterest-product-specs#section-12556

デモグラを初め、エリアや興味関心・キーワード等の設定が可能です。

https://help.pinterest.com/ja/business/article/targeting-overview

興味・関心では以下の24カテゴリから選択可能。キーワード指定・除外も可能です。

キーワードは25件以上使用することを推奨としており、1アドグループあたりキーワードは最大20,000件まで設定可能となっています。

ただし、実際に広告配信した結果、キーワードよりも興味・関心が優位に配信されました。
現状は興味・関心の方を優先してターゲット設定するのが良い可能性があります。
（2022年9月現在）

また、ピクセルタグの設置により、サイト訪問者や類似層へのターゲティングも可能となっています。

Pinterest広告の効果について、弊社で実施した配信結果をご紹介します。

「比較検討目的」でいくつかのPinterest広告配信を実施したところ、いずれもCPMは2桁台となり、インプレッションの獲得が安価で可能という結果が出ています。
同予算で配信した他のプラットフォームよりも、多くの誘導数を獲得できました。

この誘導が本当に有効なものであるかどうかについては、さらなる分析が必要ですが、現状、認知獲得に活用できるプラットフォームであると考えられます。
また、コレクション広告のフォーマットを活用すれば、コンバージョンの期待もできそうです。 

Pinterestはビジュアル特化型アプリということもあり、アパレルやインテリア企業の広告出稿が多いイメージですが、その他にも不動産・食品・トラベル業界などさまざまな業界で出稿されています。

ADDIXでは、Pinterest広告の出稿・運用のご支援が可能です。「Pinterestへの出稿方法がわからない」などお悩みの際はお気軽にお問合せください。