それでは実際にコレクション広告を設定していきましょう。
通常の広告設定と異なり、コレクション広告の設定はやや複雑になります。
まずはインスタントエクスペリエンス(※)内で展開するアイテムを登録していきます。
(※)インスタントエクスペリエンスとは
インスタントエクスペリエンスは、Facebook/Instagram広告のフォーマットの一種。利用者がモバイルデバイス上で広告をタップすると、フルスクリーンで広告が開きます。詳細は前回記事参照。
1-1:ビジネスマネージャからコマースマネージャを開きます。
ビジネスマネージャ→データソース
①カタログ
②該当のカタログアカウントを検索
③コマースマネージャで開く
1-2:カタログの「データソース」を開き、アイテム(商品)の追加方法を選択します。
追加方法は、次の4種から選べます。
・手動
・データフィード
・パートナープラットフォーム
・ピクセル
アイテム数が多い場合は「データフィード」から一括でアイテムをアップロードすることができます。
ここでは使用頻度が高い「データフィード」からの追加手順をご紹介いたします。
※追加するアイテム数が少ない場合は、「手動」から必要箇所に入力しアイテムを追加しても良いです。
▼参考:手動によるアイテム追加画面
1-3:アイテム追加「データフィード」からの追加手順
・「データフィード」を選択します。
・データフィードのテンプレートをダウンロード
「データフィード」から追加する場合、まずはアイテム情報が記載されたデータフィード(スプレッドシートまたはcsvファイル)を用意する必要があります。
データフィードのcsvテンプレート(csv)は、「いいえ」→「次へ」をクリックしてダウンロード可能です。
・テンプレートを使ってアップロード用csvファイルを作成
ダウンロードしたcsvファイルを開きます。
マストで必要な項目はA列からJ列までとなります。
※アイテム一括アップロードの上で、通常のプロパー商品のみを販売したい場合の例です。
<各項目の説明と入力例>
こちらを参考にしてデータを入力し、アップロード用のデータフィードを作成していきましょう。
アップロード可能なファイルはcsvのみとなるため、必ずcsv形式でファイルを保存してください。
(データ項目)
(データフィード入力例)
※注意点
・ファイル内のどこかしらに不要なスペースや行・列がある場合、アップロードした際にエラーになります。不要なスペースが無いか確認しましょう。
・インスタントエクスペリエンス内にアップロードするアイテムは、最低4アイテムとなっています。最低でも4アイテムは登録しましょう。
・ファイルをドラッグ&ドロップでアップロード→「次へ」をクリック
・「設定を確認してアップロード」→「フィードを保存してアップロード」をクリック。
データフィード名、ファイル名はこちらで編集可能です。
データフィードでは日本通貨で入力しているため、「デフォルト通貨」にて「日本円」を選択します
※アップロードがエラーの場合の対応
データフィードの内容に何かしらの誤りがある場合は、下記画像のようにエラー表示となります。
エラー表示となった場合、右下の「レポートを見る」からエラーの要因が確認できます。
(エラー表示の例)
(エラー表示「レポート詳細」の例)
アイテムが登録できたら、カタログセットを作成しておくと便利です。これがあると、コレクション広告の設定を行う際に一括設定が可能になります。
2-1:カタログから「セット」を開くと、先程アップロードしたアイテム一覧が表示されます。
2-2:「セットを作成」→「フィルターを使用」を選択します。
2-3:「セットを作成」で詳細を設定します。
①セットの名前を付けます。
②先程入力したデータフィードの項目一覧が表示されますので、いずれかの項目を選択します。
ここでは「ブランド」を選択します。
③データフィードで入力したブランド名「ADDIX」を入力すると、該当の商品一覧が表示されます。
④「作成」でセットの作成が完了。
キャンペーンから広告セットを作成し、インスタントエクスペリエンスを作成します。
「広告設定」にて行う操作を説明いたします。
3-1:「広告設定」にて「コレクション」を選択。
「テンプレートを選択」にて「ストアフロント」を選択します。
3-2:「インスタントエクスペリエンスを作成」します。
①ヘッダーの設定
オンにすると設定可能です。
ただし、ヘッダーはFacebookでのみ表示され、Instagramでは表示されませんのでご注意ください。
配置面をInstagramのみに設定している場合は、ヘッダーの設定は不要です。
②「カタログ」で該当のカタログアカウントを選択
③「商品セットを選択」で作成したセット名を選択
該当のセットに設定したアイテム一覧が表示されます。
一覧が表示されない場合は、Facebookでセットが審査中の可能性があるため、その場合はしばらく時間をおいてから再度確認となります。
※商品の表示について「ダイナミックに配置」と「特定の順番を選択」の2種が選べます。
「ダイナミックに配置」:
設定した商品セットから、インスタントエクスペリエンス内でクリック数の多いアイテム順でランダム表示。
「特定の順番を選択」:
指定した順番でアイテムを表示。
「特定の順番を選択」し、★マークの箇所で、id(商品ID)もしくはtitle(商品名)などを入力すると、該当のアイテムが表示されます。
筆者の場合、特定の順番を選択して設定するケースがほとんどです。
なお、この場合は前述の「セットの作成」は不要となります。(前述③「商品セット名を選択」は表示されません)
あとは以下の3点を設定し、右下の「完了」で完成です!
④カバー画像もしくは動画
⑤ラベル(インスタントエクスペリエンス内最下のコールトゥーアクションボタン名)
⑥ラベルのリンク先
ラベル名が自由に表記可能な点も、コレクション広告ならではの機能です。
こちらは海外のコレクション広告の事例ですが、このようにラベルのカラーや文字のカラーをカスタマイズすることも可能です。
(海外のコレクション広告の事例)
(※海外アパレルブランド事例より)
※なお、カバーの下に表示される商品画像3点は、インスタントエクスペリエンス内に登録しているアイテムから選択することが可能。
設定画面上では4点表示されていますが、Facebook、Instagram共に実際は3点まで表示されます。
選択しない場合は最適化で表示されます。
コレクション広告経由のCV数をビジネスマネージャ上で計測するためには、Facebookピクセルタグやドメイン認証の設定がマストとなります。
きちんと効果測定したい場合は、配信前にこれらの設定が完了しているか確認しましょう。
コレクション広告の設定手順はやや複雑ではあるものの、よりダイレクトな売上につながりやすいフォーマットです。
ファッション、コスメ、ジュエリー、インテリアなど、ECを展開している企業様はぜひお試しください。
ADDIXではアパレルやコスメブランドを中心としたコレクション広告の実績が多数あり、EC事業を成果につなげるためのご支援が可能です。
コレクション広告の設定がうまくいかない、コレクション広告からECサイトへの誘導実績が思うように伸びないないなど、何かお困りの際はご相談ください。