リリース当時のInstagram
出典:
https://about.instagram.com/about-us/instagram-product-evolution
現在は「好きと欲しいをつくる」プラットフォームとして、また「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」というミッションに基づいてサービスが作られています。
また、リリースから10年以上経った今もInstagramアプリの利用者は増えており、2021年第4四半期には世界総ダウンロード数でTikTokを抑えてトップに(※1)返り咲きました。
(※1)https://sensortower.com/blog/q4-2021-data-digest
画像出典:
https://sensortower.com/blog/q4-2021-data-digest
国内の月間アクティブアカウント数は、2019年には3,300万人を突破(※2)。以降公式な発表はありませんが、2022年3月現在、広告管理画面で確認する限り、すでに5,000万人以上となっています。
(※2):https://business.instagram.com/blog/house-of-instagram-japan-2021
画像出典:
https://business.instagram.com/blog/house-of-instagram-japan-2021
国内の年代別利用率を見ると、10代(69.0%)、20代(68.1%)と若年層で利用率が高く、30代で過半数が、40代、50代でも3割超が利用しており(※3)、幅広い年代が使っていることがわかります。
(※3)総務省「令和二年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
画像出典:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000765258.pdf
Instagram広告のメリットは…
✔︎利用率の高い若年層を中心に、幅広い年代への認知拡大や訴求が可能
✔︎ターゲティング精度が高い
✔︎広告フォーマット(形式)が豊富である
✔︎「購入」にダイレクトにつながりやすい
✔︎1日あたり1$(100円前後)という低予算から配信できる
などが挙げられます。
さまざまなメリットがあるInstagram広告ですが、配信の効果を最大化させるには、達成したいビジネスゴールに合った「目的(キャンペーンの目的)」と「フォーマット(形式)」を選ぶことが重要です。
広告配信の前提となる、達成したいビジネスゴールは何でしょうか?
・企業やブランドの認知拡大をしたい
・ECサイトの売上を増やしたい
・Instagramアカウントのフォロワーを増加させたい
・キャンペーンを成功させたい など
上記のようなビジネスゴール達成のために、まずは「広告の目標(その広告で何を得るか?)」を検討し、適切な「目的(キャンペーンの目的)」と目的に沿った最適な「フォーマット(形式)」を選んで配信することが成果につながります。
では具体的に、まずInstagram広告の「目的(キャンペーンの目的)」を理解しましょう。
目的(キャンペーンの目的)とは、広告を見たユーザーに実行してもらいたいアクションのことです。
Instagram広告の目的は、「認知・検討・コンバージョン」の大きく3つにカテゴライズされます。
参考:
https://www.facebook.com/business/help/1438417719786914?id=802745156580214
そしてさらにその中から、ビジネスゴールに応じた目的(キャンペーンの目的)を選択します。Instagram広告では、11種類の目的が設定可能です。
ここでは11種類の目的から、一般的によく使用される以下の4つの目的(※上の表での黄色箇所)について説明します。
・リーチ
・トラフィック
・エンゲージメント
・コンバージョン
1.リーチ
ユーザーに広告を最大限表示させる広告です。
多くの人に広告を見せることができるので、認知拡大として有効な目的です。
ただし、設定したランディングページへの誘導は多くは見込めません。
2.トラフィック
広告で設定したランディングページへユーザーを最大限に誘導させる広告です。
広告をクリックしやすいユーザーに対して配信されます。
多くのユーザーをランディングページへ誘導することができるので、検討として有効な目的です。
ただし、表示回数は多くは見込めません。
3.エンゲージメント
広告に対して最大限ユーザーにエンゲージメント(いいね)をさせる広告です。
広告に対してエンゲージメントしやすいユーザーに対して配信されます。
ただし、表示回数や、設定したランディングページへの誘導は多くは見込めません。
4.コンバージョン
最大限コンバージョンにつなげる広告です。
広告経由でコンバージョンしやすいユーザーに対して配信されます。
ただし、表示回数は多くは見込めません。
さまざまなフォーマットがあるInstagram広告。代表的なフォーマット4つをご紹介します。
・画像(シングル画像)
(※筆者のinstagramフィードにて表示された広告)
Instagramのフィード上に1枚の画像が表示される最もシンプルな広告です。
どの目的でも使用でき、ユーザーに対して最も企業インパクトを与えることができるフォーマットです。
画像サイズ
Instagram広告の画像の推奨サイズは、使用するフォーマットによって異なります。
■正方形
最小解像度: 600 x 500ピクセル
最大解像度: 1,936 x 1,936ピクセル
■横型
最小解像度: 600 x 315ピクセル
最大解像度: 1,936 x 1,936ピクセル
■縦長
最小解像度: 600 x 750ピクセル
最大解像度: 1,936 x 1,936ピクセル
・動画広告
(※筆者のinstagramフィードにて表示された広告)
フィード上で動画を表示できる広告です。
動画は文字の5,000倍の情報を伝えられるといわれているように、画像だけでは伝えきれない商品やサービスの特徴、企業メッセージなど、情報量を豊富に伝えることができるのが特徴です。
Instagramでは、TikTokやYouTubeとの熾烈な競争の中で、動画へのシフトを重視しているということもあり、動画はフィード上で配信されやすい=CPMが安価になる場合が多く見られます。
動画サイズ
動画ファイルの最大サイズは250MBです。
フィードで表示できる動画広告の長さは最大60分です。
■キャプションの長さ
Instagram広告のキャプションは画像の下に表示されます。2,200文字まで含めることができます。
■アスペクト比
Instagram広告のアスペクト比はフォーマットによって異なります。
正方形 - 1:1
横型 - 1.91:1
縦型 - 4:5
・カルーセル広告
(※筆者のinstagramフィードにて表示された広告)
フィード上で最大10枚の画像や動画を表示できる広告です。
画像毎に異なるランディングページや見出しの設定ができることから、複数商品を見せたい際に有効なフォーマットです。
■画像のファイルタイプ: JPGまたはPNG
■動画のファイルタイプ: MP4、MOVまたはGIF
■アスペクト比: 1:1
■解像度: 1,080 x 1,080ピクセル以上
■テキストの推奨事項
メインテキスト: 125文字以内
■ランディングページのURL: 必須
■技術要件
カルーセルカードの数: 2~10
画像の最大ファイルサイズ: 30MB
動画の最大ファイルサイズ: 4GB
動画の長さ: 1秒~2分
・コレクション広告
(※筆者のinstagramフィードにて表示された広告)
ひとつの広告の中で最大50商品、50のランディングページを設定して展開することができるフォーマット。
カタログ形式で広告を表示させ、商品購入の検討~実際の購入までスムーズに誘導できるのが特徴です。
■画像タイプ: JPGまたはPNG
■動画のファイルタイプ: MP4、MOVまたはGIF
■アスペクト比: 1:1
解像度: 1,080 x 1,080ピクセル以上
■テキストの推奨事項
メインテキスト: 125文字以内
■ランディングページのURL: 必須
■技術要件
インスタントエクスペリエンス: 必須
画像の最大ファイルサイズ: 30MB
動画の最大ファイルサイズ: 4GB
(参考)コレクション広告についての詳細はこちら>>https://blog.addix.co.jp/222151
CTA(コールトゥーアクションボタン)
最後に、CTAボタンの選定というのも重要な要素になります。
2022年3月現在、Instagram広告で利用できるCTAボタンは以下20種。もっとも利用されているのが、「詳しくはこちら」です。広告の配信目的に合ったボタンを選択することも、成果につながるひとつです。
Instagram広告でよく使われる4つの「目的」について、それぞれの目的に沿った最適な「フォーマット(形式)」が以下です。
◎:目的の効果にもっとも適したフォーマット
○:目的の効果に適したフォーマット
△:ほかフォーマットと比較すると目的の効果が得られにくいフォーマット
×:設定不可
例えば、ランディングページへの誘導で、「トラフィック」を目的とした場合には、現状、「動画」よりも「画像」の方が誘導につながりやすいです。
■「トラフィック」を目的とした場合の平均誘導率
動画の場合の平均誘導率 :0%台~1%台前半
静止画の場合の平均誘導率:1%台後半~3%台
(※筆者実績値 どちらもインプレッションを母数とした誘導率)
ビジネスゴールに応じて、広告目標が定まると、正しい「キャンペーンの目的とフォーマット、CTAボタン」を設定することができます。ケース1~3を紹介します。
■ケース1
ビジネスゴール「企業やブランドの認知を獲得したい」
↓
広告の目標「認知拡大」
↓
■ケース2
ビジネスゴール「ECの売上を増やしたい」
↓
広告の目標「ECサイト誘導 or CV」
↓
■ケース3
ビジネスゴール「Instagamのフォロワーを増やしたい」
↓
広告の目標「Instagamのフォロワー獲得」
↓
※「Instagramプロフィールを見る」のCTAボタンを使用する場合は、Instagramアプリ内から広告を設定した場合のみ利用できます。
Instagram広告には、ターゲット層が若年層を中心に幅広く、目的に応じたターゲティングができるなど、数多くのメリットがあります。とはいえ、配信する「キャンペーンの目的」は絞らなければいけません。
例えば、ひとつの広告配信の中で、「表示回数」と「ランディングページへの誘導」をどちらも獲得することはほぼ不可能です。
広告効果を最大化させるためには、まず「ビジネスゴール」達成のための「広告の目標」設定からスタートし、それに合った「目的」と「フォーマット」を選択することが重要です。
今回ご紹介したように、「目的」にはそれぞれ、配信効果を高める「フォーマット」の組合せがあります。本記事を参考に、「目的」に対して効果的な「フォーマット」を選び、Instagram広告をビジネス成果につなげましょう。
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