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Facebook 顧客リストのカスタムオーディエンスとは?アップロード手順まで

Posted by ADDIX on Jan 6, 2022 12:05:12 PM

2021年、iOS14のアップデートやITP機能が強化されたことで、iOSユーザーの全てのweb上の行動が制限されるようになりました。

また、IDFA(※1)取得のためのオプトインが必須化(※2)されたことにより、iOS14以降、各アプリのデフォルト設定で、IDFAの取得は不可となり、IDFAを利用するにはユーザーからの承諾が必要となりました。

ユーザーがオプトアウトして広告のトラッキングを許可しないユーザーが増えると、それらのユーザーデータ(趣味・思考)が取得できなくなるため、広告のターゲティング精度が低下し、媒体の成果が悪化してしまう可能性があります。

これらが影響し、すでに昨年と比較して広告の成果が悪化したというクライアント様も少なくありません。

そこで、今回は「自社の顧客データ」と「Facebookのデータを活用して、対象ユーザーにFacebook広告を配信することができる「顧客リストのカスタムオーディエンス」の活用をご紹介いたします。


(※1)IDFAとは:
IDFAは Identifier for Advertisersの略で、Appleがユーザーの端末にランダムに割り当てるデバイスID。広告識別子とも呼ばれます。広告主はこのIDを使ってユーザーの広告エンゲージメント 、アプリ内のユーザー行動を計測することで、カスタマイズされた広告配信が可能となります。

(※2)オプトインの必須化については下記記事参照
https://blog.addix.co.jp/218311

 

 

カスタムオーディエンスとは?

自社で保有しているユーザーデータを活用したカスタムオーディエンスのソースは4つです。

FB_AD_audience_source

ここでは4番目のソース「顧客リストのカスタムオーディエンス」についてご説明していきます。

 

顧客リストのカスタムオーディエンスとは?

広告主が持つ顧客データ(名前やメールアドレス等のお客様情報)をFacebookに提供し、それらの情報とFacebookユーザーの情報を突合させ、該当のユーザーに対して広告を配信することが可能となります。

例えば、自社の顧客リストで電話番号とメールアドレスを取得している場合、このカスタムオーディエンス機能でFacebook、Instagramの広告配信が可能です。
(※リストに含まれるすべてのユーザーに広告配信ができるわけではなく、該当ユーザーがFacebookにアカウント登録しているということが前提となります。)

そのため前述にあったユーザーがオプトアウトして広告のトラッキングを許可しないとした場合も、これらの情報を活用して広告ターゲティングが可能となります。

また、これらの既存顧客と似た行動や趣味・思考を持ち、配信される商品やサービスに関心を示す可能性が高いと思われる利用者にリーチを広げる機能の「類似オーディエンス」と組み合わせることにより、見込み客への広告配信が可能になり、成果にも結びつきやすくなります。

では、次に設定手順をご紹介します。

 

顧客リストのアップロード手順

Facebookにアップロードするための顧客リストを準備します
リストをアップロードするファイルのテンプレートは、Facebookビジネスマネージャよりダウンロードが可能です。

(1)ビジネスマネージャー「オーディエンスを作成」→「カスタムオーディエンス」→「カスタマーリスト」→「次へ」

FB_custom_audience_1

 

(2)「ファイルテンプレートをダウンロード」→「次へ」
FB_custom_audience_2


ダウンロードしたファイルに電話番号やメールアドレスなど、自社で保有している情報をExcelなどに転記し、csvもしくはtxtファイルで保管します。
なお、メールアドレスのみでの設定も可能です。


(3)上の画像から進んでいき、保存したファイルをアップロード→オーディエンス名に名前を付けて完了
FB_custom_audience_3

なお、Facebookでは、アップロードしたカスタマーリストをマッチングプロセスで使用する前に、リストの情報をハッシュ化して個人を特定できないようにしているものの、大切な顧客情報となるため、代理店でもアップロード作業は可能ですが、基本的には広告主側でアップロードしリスト化した方が良いでしょう。


アップロードした顧客リストは、代理店のビジネスマネージャへシェアすることが可能です。

FB_custom_audience_4

 

ただし、シェアが可能になるのはシェア元のビジネスマネージャで広告配信の実績がある場合のみとなります。
広告配信の実績がないビジネスマネージャからのシェアは不可となっていますので、その場合は代理店側でのアップデート作業が必要になります。

 

まとめ

いかがでしたか?

顧客リストから作成するカスタムオーディエンスは、そのほかのカスタムオーディエンスと比べるとiOSの規制を受ける影響が少ないことが考えられるため、オーディエンスサイズが縮小する可能性が低くなります。

また、自社の顧客や類似オーディエンスを使って顧客に近いユーザーをターゲティングし広告配信ができることから、コンバージョンの獲得やクリック率の増加が期待できます。

Facebook広告の効果が低くなってきたと感じている方は試していただきたい手法です。

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参考記事:
https://www.facebook.com/business/help/744354708981227?id=2469097953376494

Topics: SNSマーケティング, 広告運用