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データを力に変え、アパレルの課題を解決!エストネーションとADDIXがFARO KPI ダッシュボードを共同開発。

Posted by ADDIX on Jan 23, 2019 4:26:00 PM

(※向かって右側:株式会社サザビーリーグ エストネーションカンパニー カンパニープレジデント 大田直輝氏、左側:同カンパニー 事業戦略部 WEB・EC課 中寺恭子氏、中:株式会社ADDIXデジタルマーケティング事業部執行役員 山本和弘。※所属・役職は2019年1月現在。)

インターネットの普及やIoT化の進展により、企業が保有するデータ量が増大しています。アパレル企業も例外ではなく、膨大なデータの処理が課題となっています。この度、株式会社ADDIXは、各種データを自動で収集・可視化する「FARO KPI DASHBOARD(ファーロ ケイピーアイ ダッシュボード:以下、KPIダッシュボード)」を、株式会社サザビーリーグが運営するスペシャリティストア「ESTNATION(エストネーション)」と共同開発。広くアパレル企業に向けて提供開始しました。

アパレル企業のデータドリブンなビジネスの第一歩となるKPIダッシュボードについて、株式会社サザビーリーグ エストネーションカンパニーのカンパニープレジデント・大田直輝氏、同カンパニー 事業戦略部 WEB・EC課・中寺恭子氏と、株式会社ADDIX デジタルマーケティング事業部 執行役員の山本和弘による対談をお届けします。

【お話を伺った方】
株式会社サザビーリーグ エストネーションカンパニー カンパニープレジデント 大田直輝氏
株式会社サザビーリーグ エストネーションカンパニー 事業戦略部 WEB・EC課 中寺恭子氏
株式会社ADDIX デジタルマーケティング事業部 執行役員 山本和弘



アパレルを襲う膨大なデータの処理。課題を解決するKPIダッシュボードとは?

-KPIダッシュボード開発の経緯をお聞かせください。

ADDIX山本和弘(以下、ADDIX山本):
弊社では、エストネーション様をはじめアパレル・ビューティ・ラグジュアリーブランド企業のデジタルマーケティング領域の業務をサポートさせていただいています。さまざまな課題についてヒアリングを重ねる中で、課題の解決にはデータの収集と処理を自動化し、重要指標の進捗をリアルタイムで表示するツールが不可欠という結論に至りました。そこで生まれたのがKPIダッシュボードです。

ここ数年で、あらゆるデータの量が膨大になりました。スマートフォンやSNSの普及で、人々が日常的に見る情報源もそれぞれ異なっていますし、センサー技術の発達で、店舗でもPOSデータ以外のさまざまなデータが取れるようになりました。その結果、エストネーション様のようなアパレル企業でも、データの処理にかかる負荷が増大しています。データの分析に時間がかかるため、分析に基づいた戦略が打てるまでのタイムラグも発生していました。

-具体的には、どのような課題があったのでしょうか。

エストネーションカンパニー カンパニープレジデント 大田直輝氏

(※エストネーションカンパニー カンパニープレジデント 大田直輝氏)

エストネーションカンパニー カンパニープレジデント 大田直輝氏(以下、大田氏):
エストネーションでは、ロイヤリティの高いお客様の比率が高く、ブランドを愛してくださるお客様の満足度を上げていくことが成果につながると考えています。そのためには、定性情報をどれだけ定量化できるか、どれだけ多くのデータを裏付けとして持てるかが重要です。ですから私のような経営層から、デジタルマーケティング担当、店舗のMDや販売員に至るまで、全員が日々の売上のデータはしっかり見ています。

デジタルの情報、メールマガジンやSNSなどのデータについてはデジタルを扱う専門部署に集約していまして、そこでの対応はきちんとできています。とはいえ、店舗で行うべきことも当然ありますから、店舗を含めた全ての社員が、さまざまなデータを自分の仕事に活かせるツールが必要でした。

エストネーションカンパニー 事業戦略部 WEB・EC課 中寺恭子氏(以下、中寺氏):
そのデジタルの専門部署というのが、私たちのところです。とにかく扱うデータが膨大ですので、その処理にかかる負荷を減らしたいということがまずありました。

また、デジタルではオウンドメディアやSNS、外部のメディアなど全てデータが取れますから、各部署でさまざまなデータを取得しています。しかしそれぞれがバラバラな指標でバラバラのシートで出しているため、1つのシートで俯瞰してデータを見ることが出来ませんでした。

大田氏:
経営戦略を考える際にも、今までは散在している資料をいろいろ見なければならず、あれを見て、これを見てとしているうちに、最初に見た資料のデータを忘れてしまうこともありました。KPIダッシュボードならデータを一画面で見ることができますから、実施した施策がどう響いたのかといった効果検証も迅速です。次の戦略の決定もスムーズになりますね。

理想は「車のダッシュボード」。誰もが使えて、パッと見てわかることの重要性

-KPIダッシュボードとはどういうものなのでしょうか。

ADDIX 執行役員 山本和弘

(※株式会社ADDIXデジタルマーケティング事業部執行役員 山本和弘)

ADDIX山本:
KPIダッシュボードは、その名の通り、重要指標である各種KPIを可視化して表示するものです。「使う」ことが重要ですから、とにかくシンプルで、誰もがパッと見てわかる表示で、誰にでもすぐ使えることを重視して開発しています。

例を出すと、車のダッシュボードは非常にシンプルですが、誰でも見ればわかりますし、運転するにはそれで十分です。一方、飛行機のコックピットには計器がたくさんありますが、使いこなせるのは特殊な訓練を受けたパイロットだけです。KPIダッシュボードが目指すのは前者です。

具体的にご紹介しますと、「売上とマーケティング予算」の画面では、同じ画面内に売上の進捗と広告予算の消化率を並べていますので、直感的に売上と予算を紐づけて捉えることが可能です。また、達成度を視覚的に表現していますから、パッと見て達成度が多いか少ないかがわかります。

FARO KPI DASHBOARD「売上とマーケティング予算」テンプレート

(※「KPIダッシュボード」テンプレート「売上とマーケティング予算」。予算に対する売上進捗とマーケティンク゛予算の消化状況が一画面で確認できる。) ※数値は全てダミーです。

また、「ストア・ECサマリー」の画面では、目標に対してプラスかマイナスかによって、店舗名の背景色部分を青・赤に色分けして表示しており、同じく一目見て達成度の進捗がわかる表示になっています。

FARO KPI DASHBOARD「ストア・ECサマリー」テンプレート

(※「KPIダッシュボード」テンプレート「ストア・ECサマリー」。店舗ごとの売上や来店数のKPIに対する進捗状況が、赤、青の色分けで瞬時に伝わる。) ※店舗名、数値は全てダミーです。

KPIダッシュボードはデータの収集と蓄積、わかりやすい表示に機能を特化しています。データを細かく分析する機能はありませんが、拡張性が高いため後から別の分析ツールをつなぎ込むことも可能です。

処理の負荷を減らして、予算の配分を効率化。意思決定もスピーディーに!
 
-エストネーションが、KPIダッシュボードの導入によって実現したいこととは?

大田氏:
全ての項目において打率を上げる、ということですね。KPIダッシュボードは、データを捉える精度を上げ、ヒットが打てる確率を高める可能性を秘めています。販促施策もそうですし、全ての効果検証、何がどう響いたのかがすぐわかりますから、次の方向性をより迅速により的確に導き出せるのでは、とわくわくしています。

予算は無尽蔵ではありませんから、投資は効果的に行う必要があります。KPIダッシュボードを使えばどこに投資すべきかの「選択」がしやすくなりますから、そこに予算を「集中」すればいい。今後は戦略の結果が全ての社員に見られることにもなりますから、戦略を打つ側にとっては身が引き締まる思いでもありますね。

中寺氏:
これまでは各部署でそれぞれデータ処理の工数がかかっていましたが、KPIダッシュボードがあれば、自動的に統一したフォーマットでデータを見られるようになりますから、そのような無駄がなくなります。

また、各デジタルチームが出しているデータは会社にとって非常に有益なデータですから、きちんと社内の資産としてシェアしたいと以前から考えていました。KPIダッシュボードなら、会議中にもパッと画面を出してデータを見せられますから、商品やMDの企画にも活かしてもらえるのではないでしょうか。

ADDIX山本:
リアルタイムというのも強みになると思います。KPIの進捗がわかりますから、施策を打った後に進捗状況を見て戦略を調整することも可能になります。たとえば各店舗や媒体ごとの広告予算の配分でも、結果が悪かったから中止、進捗が悪ければ予算追加、といったことが可能です。

全社員が共通のデータを取り扱える、アパレル企業にとって欠かせないツールへ

-KPIダッシュボードの今後の展望についてお聞かせください。

ADDIX山本:

弊社は、エストネーション様とともにKPIダッシュボードの開発に取り組んできました。提供するKPIダッシュボードは、本当に必要なKPI項目を考え抜き、改良を重ねた結果、多くのアパレル企業の皆様に役立てていただけるツールにすることができました。

データを扱うツールといえばBIツールやDMPツールなどがあります。より深い分析にも見合ったツールのため、データ分析の専任者がいる企業では問題なく導入が進み、より高度な分析が可能です。弊社の提供するKPIダッシュボードは、データ専任者がいない場合でも全社員がデータを取り扱えるツールとして設計しました。予め拡張性も見込んでおり、もっと分析したい、となったら、その段階でBIツールなどをつなぎ込んでも遅くはありません。

いつかKPIダッシュボードが、PCにおけるOSのような、アパレル企業が必ず入れる当たり前のツールになっていったらうれしいですね。

■「ESTNATION(エストネーション)」について

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www.estnation.co.jp

大人の男女をターゲットとした東京発信型のスペシャリティストア。オリジナルから国内外よりセレクトしたアイテムを取り揃えてライフスタイルを提案。国内10店舗とECサイトを展開している。

※本記事に掲載している所属・役職等は記事掲載時(2019年1月)時点のものです


【関連リンク】
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FARO KPI DASHBOARD(ファーロ ケーピーアイ ダッシュボード)
マーケティングに関わる大量のデータをタイムリーに集約・統合し、売上や各KPIの達成進捗を可視化、意思決定を支援します。
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Topics: KPI・KGI