女性にとって、欠かせない存在の「化粧品」。程度の差こそあれ、ある程度のスキンケアやメイクのトレンド情報、新商品情報は、キャッチアップしていたい女性が多いのではないでしょうか。
今年4月公開の「情報収集についての意識調査」(※1)では、同じ女性でも、情報収集の方法は年代でかなり違うことが明らかになりました。では、化粧品については、どうなのでしょう。BWRITEでは、18歳以上の女性200人に「化粧品情報の収集とシェアについての意識調査」を実施。対象を化粧品に絞って、年代別の情報の収集とシェアの方法の違いについて探ります。
(※1)「情報収集についての意識調査」(調査実施:BWRITE)
https://blog.addix.co.jp/164121
シェアの方法には、年代で大きな違いが。18~29歳は「インスタに投稿」44.0%!
まず、買った化粧品、良かった化粧品の、情報シェアについて見てみましょう。
18~29歳では、シェア方法の1位は「Instagramに投稿することがある」。44.0%という高い割合となっています。以下、2位「友だちとの実際の会話で教えることがある」、3位「Twitterに投稿することがある」、4位「LINEで友だちに教えることがある」と続いています。
30代と40代以上では、どちらも1位が「友だちとの実際の会話で教えることがある」、2位が「ブログに載せたりすることがある」となっています。
リアルな会話での情報シェアは、どの年代でも盛んなようですが、オンラインでの情報シェアの方法は、20代以下は「Instagram」「Twitter」「LINE」といったSNSが、30代以上では「ブログ」が、それぞれメインのようです。
なお、「投稿したり、教えたりすることはほとんどない」と答えた人の割合は、若い年代ほど少なくなっています。若い年代の女性たちは化粧品への興味が総じて高く、友だち同士での情報のやり取りが盛んであることが伺えます。
情報源TOP3は「口コミサイト」「店頭」「雑誌」。18~29歳は「女性向けサイト」が4位に!
そもそも女性たちは、化粧品選びの情報を何から得ているのでしょう。見ている情報源と、もっとも重視する情報源を年代別で見てみましょう。
見ている情報源の1位から3位は、すべての年代で「化粧品口コミサイト」「店頭」「雑誌」でした。中でも1位の「化粧品口コミサイト」は、見ていると答えた割合がすべての年代で過半数を超え、利用率の高さが際立っています。
18~29歳では、見ている情報源の4位に「女性向け情報サイト」がランクインしています。利用率も4割とかなり高く、若い年代では化粧品の情報収集に、MERYなどの女性向け情報サイトが広く使われていることが伺えます。またこの年代では、「友達や知人」「メーカー公式SNS」「個人SNS(有名人含む)」も、他の年代に比べて割合が高くなっています。他の年代よりも化粧品について会話する機会が多く、SNSが広く使われている年代ならではの傾向といえそうです。
一方、18~29歳では、他の年代より「メーカー公式サイト/公式通販サイト」の割合が少なく、かわりに「メーカー公式SNS」の割合が高くなっています。この年代では、メーカー公式情報は、公式サイトよりも公式SNSでチェックすることが多いようです。
「メーカーからのメールマガジン」を見ている割合は、年代が上がるほど高くなっています。40代以上では、4人に1人が、見ている情報源として「メーカーからのメールマガジン」を答えています。
重視するのは「化粧品口コミサイト」と「店頭」。40代以上は「雑誌」より「公式サイト」?
次に、商品選びにおいて、もっとも重視している情報源を1つだけ答えてもらいました。
1位から3位は、18~29歳、30代では、見ている情報源と同じく「化粧品口コミサイト」「店頭」「雑誌」となっています。一方、40代以上では、1位と2位は同じく「化粧品口コミサイト」「店頭」ですが、3位には「メーカー公式サイト/公式通販サイト」が入っています。40代以上では「公式サイト」を重視している人の割合が、他の年代よりも高めなようです。
先ほど、18~29歳で、見ている情報源の4位として紹介した「女性向け情報サイト」。この年代の4割が「情報を得ている」と答えていましたが、「もっとも重視している」と答えた人はいませんでした。「女性向け情報サイト」は、情報を発見する場であり、気になった商品は「化粧品口コミサイト」「店頭」「雑誌」などの、より重視する情報源でさらに詳しくチェックしていることが伺えます。
「スキンケアやメイク動画を観る」18~29歳は9割、30代以上でも7~8割!
Youtubeなどの無料動画配信サービスの普及で、今やすっかり当たり前になった、スキンケアやメイクのハウツー動画。最後に、それぞれの年代で、どのくらいの女性たちがこれらの動画を観ているかを聞いてみました。
すると、「観ることはない」と回答した割合は、18~29歳ではわずか8%。つまり、9割超が「観ることがある」ようです。一方、30代では「観ることはない」が23.8%、40代以上では29.7%。「観ることがある」割合は、7割から8割程度となっています。今やどの年代でも、スキンケアやメイク方法についての動画を「観ることはない」女性は少数派のようです。
視聴するメディアでは、18~29歳では「Youtube」がTOP。次いで、2位に「Instagram」となっています。20代の女性たちのあいだで、情報収集ツールとしても人気のInstagram。今回の調査結果からは、スキンケアやメイクの方法の動画をチェックする場としても、よく使われていることがわかります。
18~29歳では、そもそもSNSで動画を目にする頻度そのものが、他の年代よりも多いようです。2割が「Twitterで観ることがある」、2割弱が「Facebookで観ることがある」と答えています。
なお、「公式サイト」と答えた割合は、年代が上がるほど高くなっています。18~29歳では「公式サイト」は3位ですが、30代では「Youtube」と「公式サイト」が同じ割合でTOPに。40代以上では「公式サイト」で観る割合が、「Youtube」を上回っています。
年代で「異なる部分」と「共通する部分」。どちらも見きわめて、よりきめ細かい施策を。
18~29歳では、メーカー公式情報を、「公式サイト」ではなく「公式SNS」でチェックする傾向があり、情報のシェアも「SNS」で行っています。中でも目立つのは「Instagram」。買った化粧品や良かった化粧品を「Instagramに投稿する」と答えた女性は4割を超え、メイクやスキンケアの動画を視聴するツールでも、「Instagram」が「Youtube」に次ぐ2位となっています。
一方、30代や40代以上では、「ブログ」「公式サイト」「メルマガ」といった従来型のツールが、情報の収集やシェアにまだまだ広く使われており、年代で大きな違いがあることがわかります。
とはいえ、すべての年代で共通している部分もあります。たとえば、化粧品の商品情報の情報源では、「化粧品口コミサイト」「店頭」が、どの年代でももっとも重視されています。このことは、商品情報を調べる場(ツール)に求めること、そこで得たいと思っている情報は、どの年代でもさほど変わらない、ということを示唆しているようにも思えます。
それぞれの年代で大きく異なっているもの。どの年代でも重要視しているもの。どちらもきちんと見きわめた上で、きめ細かい施策を行っていくことが、今後ますます重要になっていくのではないでしょうか。
<調査概要>
「化粧品情報の収集とシェアについての意識調査」(調査実施:BWRITE)
【実施期間】
2016年7月21日(木)~7月28日(木)
【調査対象・人数】
18歳以上の「Skets」会員女性 200名(有効回答)
【調査方法】
WEBアンケート方式
【アンケート収集元】
共創コミュニティサービス「Skets」
(関連記事)
40代以上は「PC」で、20代以下は「スマホ」で。「情報収集についての意識調査」
メイク直しの回数が多いのは「40代以上」?!「夏のメイクについての意識調査」
7割が「美白ケアをしている」と回答。「美白ケアについての意識調査2016」
アパレル・コスメ・ラグジュアリー等、300社以上の実績あり
ADDIXが提供するデジタルマーケティング
ADDIXのデジタルマーケティング事業部では、アパレル・コスメ・ラグジュアリー業界を中心に300社・ブランドの実績と最新の知見により、マーケティングの成功を支援します。ユーザー視点・顧客体験を起点とした戦略策定からコミュニケーション設計、SNSアカウント・デジタル広告運用・分析までトータルにサポートします。
https://www.addix.co.jp/business/digital-marketing/