もうすぐ3月がやってきます。だんだんと日差しが強くなるこの時期、多くの女性が気にし始めるのが「紫外線」です。ここ数年、紫外線のシミやソバカスに限らない肌への悪影響が広く知られるようになり、UVカットと美白ケアはいまや女性たちにとって欠かせないスキンケアとなりました。BWRITEでは、今年1月下旬から2月初めにかけて、18歳以上の女性204名に対してアンケートを実施。「美白ケアについての意識調査2016」として結果をまとめました。
その結果、回答した女性の7割が「1年のうちになんらかの美白ケアをしている」と回答。「年間通して美白ケアしている」と答えたのは4割超でした。昨年の調査でも約4割が「年間通して美白ケアしている」と答えており、年間通しての美白ケアが定着している様子がうかがえます。
また、今年に入ってから調査時期の2月初めの間に、「UVカット」もしくは「美白ケア」の効果を持つ化粧品を購入した女性は2割でした。購入したアイテムでは「美容液」がTOPでした。購入したアイテムのメーカーでは、購入者44人中11人が「資生堂」製品を購入したと回答しており、そのブランド力の強さが際立っています。
購入アイテムの気に入っている点についての自由回答コメントでは、「シミ・ソバカスへの効果」「肌の白さを保つ」などの効き目だけではなく、保湿力、アンチエイジング効果、肌への優しさ、使いやすいテクスチャーなどが挙げられました。女性たちが「UV」「美白」コスメに求めるものは多様化しており、複合的かつハイレベルものとなってきているようです。
【アンケート結果詳細】
7割超が「美白ケアしている」と回答。「年間通してケア」は4割超。
18歳以上の女性204人に、「美白ケア」をしているかどうかについて質問したところ、「美白ケアはしていない」と回答したのは27.0%でした。計算すると、回答した女性の72.0%が、1年のうちになんらかの美白ケアをしているようです。
また、「年間通して美白ケアしている」と回答したのは44.1%でした。回答した女性のうち、4割超が季節を問わず一年中美白ケアをしているようです。BWRITEが実施した昨年の調査でも42.5%が「年間通して美白ケアしている」と回答しており、「年間通して美白ケアをする」している女性の割合にはあまり変化がないようです。
もっとも「美白ケアしている」のは30代?! 美容意識の高さが理由に?
年代別に見ると、もっとも「年間通して美白ケアをしている」と回答した人の割合は、30代46.1%、40代以上44.9%と、わずかですが30代がもっとも多いという結果に。年代が高くなるほど必然的にシミ・ソバカスに悩む女性の割合は増えますが、「美白ケアを年間通して行う」女性の割合は、必ずしも年代が上がるほど高くなっていくというわけではないようです。また、「3月までにケアを始める」と回答した割合も、30代6.6%、40代以上3.1%と、わずかな差ですが、30代が40代以上を上回っています。
今回の調査からはその理由ははっきりしませんが、過去にBWRITEが行ってきた調査結果からは、40代以上の女性では、美容やファッションにコストをかける人と、あまりかけない人との差が大きく拡がる傾向があるということが明らかになっています。割合的に見ると、30代が美容にコストをかける人の割合がもっとも高くなる年代である、ということがその理由のひとつとして考えられるかもしれません。
半数が「年間通してUVケアしている」と回答。大半が春までにケアを開始。
次に、1年のうちになんらかのUV(紫外線防止)ケアをしているかどうかについてたずねたところ、「UVケアはしていない」と回答したのはわずか4.9%でした。回答した女性の95.1%が1年のうちになんらかのUVケアをしている、と答えた計算になります。また、「年間通してUVケアしている」と答えたのは、ほぼ半数にあたる49.5%でした。
「年間通してUVケアしている」人以外の、ケアをはじめる時期について見てみると、もっとも多いのは「4月」で16.2%です。次いで、「5月」(11.3%)、「6月」(7.4%)、「3月」(6.9%)と続き、春までにケアを始める人が大半であることがわかりました。
年代が上がるほど開始時期が早まる傾向のある「UVケア」
年代別にケアを始める時期を見てみると、「年間通して」と「3月」「4月」を合計した割合では、40代以上がもっとも高いようです。ケアを行うかどうかに美容への意識の高さが影響する「美白ケア」とは異なり、シミ、ソバカス、肌の老化や乾燥など、年令が上がるほど紫外線の影響が肌の状態に直結する40代以上で、UVケアについては年代が上がるほどケアの開始時期が早まる傾向が伺えます。
UVカットは「SPF付きの化粧下地」が人気!昨年よりも人気が集まる傾向に
次に、1年のうちに何らかのUV(紫外線防止)ケアを行っていると回答した女性に対して、UVカットのために使っているアイテムをたずねました。もっとも多かったのは「化粧下地(SPF付き)」で、72.2%が使っていると答えました。次いで多かったのは「日焼け止め(顔用)」で63.9%でした。3位は「ファンデーション(SPF付き)」で56.2%となっています。
昨年のBWRITEの調査結果と比較すると、上位3位のアイテムや順序は昨年と全く同じですが、昨年よりも、1位の「化粧下地(SPF付き)」に回答が人気が集まっている傾向が見られます。「化粧下地(SPF付き)」と回答した人の割合は、昨年は70.8%でしたが、今年の調査では72.7%となっています。2位「日焼け止め(顔用)」は、昨年は68.8%と、「化粧下地(SPF付き)」との差はわずか2ポイントでしたが、今年は63.9%とその差が8.8ポイントに開いています。
20代以下では「化粧下地(SPF付き)」と「日焼け止め(顔用)」が同率1位に。
UVカットに使用しているアイテムについて年代別に見ると、20代以下(※今回の調査では「18歳~29歳」を指す。以下同じ)では「化粧下地(SPF付き)」と「日焼け止め(顔用)」が同率1位(ともに66.7%)となっています。30代では、1位「化粧下地(SPF付き)」が75.3%、2位の「日焼け止め(顔用)」が60.3%と、15ポイント以上もの開きがあります。理由としては、20代以下は一般的に他の年代よりも肌悩みの少ない女性が多い年代のため、すっぴんに日焼け止めのみで外出することのある女性が多いこと、ファンデーションの仕上がりを格上げする化粧下地は、年令肌を意識し始める年令でもあり、美容意識が他の年代よりも高いといわれる30代でもっとも使われている可能性が高いこと、などが推測されます。
また、「日焼け止め(ボディ用)」を使用していると回答した割合は、年代が若いほど高い傾向があるようです。20代以下では48.1%、30代では46.6%、40代以上では41.5%となっています。この理由としては、年代により衣服の肌の露出度合いが変化していくことなどが考えられます。
2月初めまでに2割が「UV」「美白」アイテムを購入。意識の高まりが明らかに。
一年間のうちで何らかのUVケアをしていると回答した女性のうち、22.7%が2016年に入ってから、調査時点(※1月終わりから2月はじめ)までの間に「UVカット」アイテム、もしくは「美白ケア」アイテムを購入したと回答しました。まだ冬まっさかりであり、今年の美白コスメの新作発売ラッシュよりも前である今回の調査時点で、実に4人に1人以上の女性が「UV」「美白」アイテムを購入しています。この結果からは、女性の美白への意識の高まりをあらためてうかがい知ることが出来るのではないでしょうか。
2月初めまでに購入した「UV」「美白」アイテム、1位は「美容液」!
今年購入したアイテムを見ると、もっとも多かったのは「美容液」で購入者の38.6%が購入しています。「美容液」を購入したと答えた女性の美白ケア開始時期を見ると、1人を除いて「年間通して美白ケアしている」と回答しています。今回の調査時期が今年の美白ケアの新製品の多くがまだ発売前の時期でもあり、デイリーケアとして美白美容液を取り入れている女性が1月~2月あたまにかけて「美容液」を購入しているようです。
メーカーでは「資生堂」が1位に。 ブランドでは「HAKU」「トランシーノ」が人気
2月初めまでに購入した「UV」「美白」アイテムについて、具体的に商品名を5つまで記入してもらいました。その回答から集計した、購入メーカー・ブランド別のランキングを見てみましょう。
メーカー別の1位は「資生堂」でした。購入した44人中、実に11人が「資生堂」の製品を買ったと回答しており、その強さが際立っています。また、そのうち4人はブランド別ランキングの1位である「資生堂 HAKU」を購入したと回答しています。HAKUからは、つい先日、メインアイテムの美容液をリニューアル新発売されており、今年もますます注目の美白ブランドと言えそうです。
ブランド別ランキングでは、メーカー別で「花王」と同率2位であった「第一三共ヘルスケア」の「トランシーノ」が、「資生堂 HAKU」と同数で1位となっています。服用するインナーケア用の錠剤のイメージが強い「トランシーノ」ですが、薬用スキンケアラインもある一定の信頼を得ていることが伺える結果です。
購入アイテムのポイントは「美白プラスアルファの効果」。複合的な効果が必須!
2月初めまでに「UV」「美白」アイテムを購入した女性に、購入した製品の気に入っている点を自由回答で答えてもらったところ、「美白効果に加えてハリケアなどのアンチエイジングにも効果がある」「肌に優しい」「使用感がいい」などの意見が多く挙がりました。女性たちが「UV」「美白」コスメに求めるものは、単純に「シミ・ソバカスへの効果」「肌の白さを保つ」などの効き目だけではなく、保湿力、アンチエイジング効果、肌への優しさ、使いやすいテクスチャーなど、複合的かつハイレベルなものとなってきているようです。
【自由回答抜粋】
「美白と保湿両方してくれるのが良い!(購入アイテム:トランシーノ薬用ホワイトニングフェイシャルマスク/18~29歳/パート・アルバイト)」
「美白効果に加えてハリケアなどのアンチエイジングにも効果があること。環境からくるダメージにも対応していること。(購入アイテム:SK-IIセルミネーションオーラエッセンス、トランシーノ薬用ホワイトニングフェイシャルマスク他/40代以上/専業主婦)」
「使用感が良いです。(購入アイテム:資生堂HAKUメラノフォーカス/30代/専業主婦)」
「透明感がでる。とろっとしたテクスチャーが好き。(購入アイテム:キールズDS クリアリーホワイト ブライトニング エッセンス/30代/専業主婦)」
「肌に優しそう。自分の肌に合っている。(購入アイテム:エテュセ プレミアムCCアミノクリーム/30代/パート・アルバイト)」
「くすみもとれるし、UVカットもでき、しかも少量でかなりのびる(購入アイテム:ランコムUV エクスペールXL BB/40代以上/その他)」
「肌自体の美しさ」が問われる時代。「UV」「美白」アイテムはさらに重要に。
「肌が美しいこと」が、女性の美しさの条件として重要視される近年、女性にとって「美白ケア」はますます重要性を増しているように思われます。メーカー各社もUVカット効果のあるベースメイク製品や美白機能を持つ製品の開発に力を入れており、今年も春にかけて新作が続々と発売されています。
BWRITEが2015年秋に行った「秋冬コスメについての意識調査」でも、女性がメイクでもっとも重視するパーツは「肌」である、という結果が出ています。また、この調査の自由回答でも、「ベースメイクで理想の『肌』を叶えるためには、スキンケアが大切」という意見が多く見られました。
美白コスメにも、「肌への優しさ」「アンチエイジング効果」「使いやすいテクスチャー」など、多様な女性たちの願いを高いレベルで叶えられる商品ラインナップが、より一層求められていきそうです。
<調査概要>
「美白ケアについての意識調査2016」(調査実施:BWRITE)
【調査実施期間】
2016年1月28日(木)~ 2月3日(水) <7日間>
【調査対象・人数】
18歳以上の「Skets」会員女性 204名(有効回答)
【調査方法】
WEBアンケート方式
【アンケート収集元】
共創コミュニティサービス「Skets」