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GA4の「レポート」とは?画面構成や各画面を解説

Posted by ADDIX on Aug 9, 2022 4:01:17 PM

Googleアナリティクス 4(GA4)は、従来のGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス、UA)とは全く異なるツールで、計測方法や画面にも大きな違いがあります(※1)

GA4では「レポート」も大きく変わりました。実際に使ってみて、UAとの「レポート」の違いに「どう見たらいいかわからない」と感じる方も多いようです。

本記事では、GA4の「レポート」の画面構成や各画面についてご紹介します。これからGA4でモニタリングしていきたいとお考えの場合は皆様、ぜひお役立てください。

「GA4拡張計測機能の初回推奨設定① | FARO BLOG」記事はこちら



(※1)GA4とUAの思想の違いや今後のスケジュールについては、こちらの記事で解説しています。

※本記事の内容は、2022年7月末時点の情報に基づきます。
※GA4はアップデートが続いており、今後も大きな変更が発生する可能性があります。

  

 

1. GA4の「レポート」とは

 

GA4にはUAのレポートに相当する機能として、「レポート」と「探索」の2つがあります。
「レポート」と「探索」は機能が異なりますので、目的によって使い分けが必要です。

本記事では、このうち「レポート」について見ていきます。

◆GA4の「レポート」と「探索」の違い
レポート:用意された形式で、基本となる指標を確認可能。モニタリング(継続して定期的に観測すること)に向いています。
探索:自ら項目を設定できる「空白」や「自由形式」による集計と、テンプレートを用いた分析(「目標到達プロセスデータ探索」「経路データ探索」など6種類)が可能。試行錯誤しながら答えを導き出していく、アドホックな分析に向いています。



GA4の「レポート」へのアクセス方法




GA4の画面に入ると、左サイドにナビゲーションが確認できます。
ナビゲーションで上から2番目の「レポート」からアクセスします。

◆GA4のナビゲーション項目
・ホーム
・レポート
・探索
・広告
・設定

 

▼GA4のナビゲーション
BWRITE_GA4_report_1

 

 

2. GA4「レポート」の画面構成

 

GA4の「レポート」は下記の画面で構成されています。

大分類として「レポートのスナップショット」「リアルタイム」「ユーザー」「ライフサイクル」があり、その中に詳細ページがある構成となっています。

 

▼GA4「レポート」の画面構成

BWRITE_GA4_report_2

 

 

GA4とUAの「レポート」画面構成の違い




GA4のレポートは、UAのレポートとは画面構成が異なります。

UAのレポートでは、大分類として「リアルタイム」「ユーザー」「集客」「行動」「コンバージョン」があり、それぞれについて詳細ページを確認できました。

なお、GA4では「コンバージョン」はイベントに含まれ、「エンゲージメント」の中にページがあります。

▼UAとGA4の「レポート」比較

BWRITE_GA4_report_3

 

 

3. GA4「レポート」の各画面

 
GA4のGA4の「レポート」各画面をご紹介していきます。

 

 

(1)共通機能





共通の機能として、画面右上で期間の設定やカスタマイズ、レポートの共有などが利用可能です。
見出し下の「比較を追加」からは、セグメントを絞り込むことができます。

 

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比較を追加






比較対象のディメンションを設定できます。

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期間






レポート対象期間を設定できます。

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比較データの編集




「比較を追加」をさらに増やす機能。比較対象のディメンションを追加することができます。

BWRITE_GA4_report_7

 

このレポートを共有




レポートの共有リンクを発行します。

BWRITE_GA4_report_8

 


Insight





AIに質問して回答を得ることができます。
(質問の例)「先週のユーザー数は?」「収益で上位の商品は?」

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レポートをカスタマイズ




レポートに表示するカードを追加・削除・編集できる機能。カードは最大で16枚表示できます。

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(2)レポートのスナップショット




「レポートのスナップショット」は、概要を表示するサマリーレポート。ナビゲーションでレポートをクリックすると、最初に表示されます。

表示するレポートはカスタマイズが可能。最大16個まで追加できます。

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(3)リアルタイム




リアルタイムでは、現在のサイトやアプリへのアクセス状況をリアルタイムで反映。
過去30分間以内のユーザー数や参照元、表示回数、コンバージョンなどが一覧で確認できる画面です。

リアルタイム(GA4デモアカウントより)

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4)ユーザー属性




ーザー属性は、「ユーザー属性サマリー」と「ユーザー属性詳細」で確認できます。

ユーザー属性サマリーでは、国や過去30分の国別ユーザー数、言語、年齢・性別などを表示。ユーザー属性詳細では詳細な項目やグラフ、表を見ることができます。

 

ユーザー属性サマリー(GA4デモアカウントより)

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ユーザー属性詳細(GA4デモアカウントより)

BWRITE_GA4_report_14

 

 

(5)テクノロジー




GA4には、UAにはなかった「テクノロジー」という分類があります。

・ユーザーの環境の概要:デバイスやOS、ブラウザ、画面の解像度などが確認可能。
・ユーザーの環境の詳細:見たい項目を選んで詳細を見ることができます。項目は変更が可能。

 

▼ユーザーの環境の概要(GA4デモアカウントより)

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▼ユーザーの環境の詳細:ブラウザ(GA4デモアカウントより)

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「ユーザーの環境の詳細」項目の変更方法




①画面下部の表で、左端列に表示されている項目名(※右に▼がある)を選択
※下図では「ブラウザ」となっている。

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②プルダウンで見たい項目を選択 

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(6)集客




集客では、ユーザー数や新規ユーザーの流入数、参照元などが確認できます。

「集客サマリー」「ユーザー獲得」「トラフィック獲得」の3画面で構成。

・ユーザー獲得:新規ユーザーの推移など
・トラフィック獲得:流入元別のセッション数など

※ユーザー獲得、トラフィック獲得:「ユーザーの環境の詳細」と同様に下部の表から詳細項目の変更が可能。
変更方法は、「ユーザーの環境の詳細」項目の変更方法を参照。

 

▼集客サマリー(GA4デモアカウントより)

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▼ユーザー獲得(GA4デモアカウントより)

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▼トラフィック獲得(GA4デモアカウントより)

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7)エンゲージメント




エンゲージメントでは、ユーザーエンゲージメントの状況が確認可能。「エンゲージメントの概要」のほか、「イベント」「コンバージョン」「ページとスクリーン」の画面に分かれています。

・エンゲージメントの概要:平均エンゲージメント時間やエンゲージメントのあったセッション数などのサマリーを一覧で表示。

・イベント:イベント数の推移などを表示
・コンバージョン:コンバージョン数の推移などを表示
・ページとスクリーン:ページとスクリーンでは表示回数などを表示

※ページとスクリーン:「ユーザーの環境の詳細」や集客「ユーザー獲得」「トラフィック獲得」と同様に、下部の表から詳細項目を変更できます。
変更方法は、「ユーザーの環境の詳細」項目の変更方法を参照。

▼エンゲージメントの概要(GA4デモアカウントより)

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▼イベント
(GA4デモアカウントより)

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▼コンバージョン(GA4デモアカウントより)

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▼ページとスクリーン(GA4デモアカウントより)

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(8)収益化




収益化では、購入や広告などで得た収益が確認できます。サイトやアプリから、ECや広告掲載による収入がある場合のみ利用する機能となります。

画面構成は、「収益化の概要」「eコマース購入数」「アプリ内購入」「パブリッシャー広告」の4つです。

・収益化の概要:合計収益と内訳などのサマリーを表示
・eコマース購入数:アイテムの表示回数の推移や購入数など
・アプリ内購入:アプリでの購入数の推移など
・パブリッシャー広告:インプレッションや表示回数などが確認可能

※「eコマース購入数」「アプリ内購入」「パブリッシャー広告」:下部の表から表示する詳細項目を変更できます。
※変更方法は、「ユーザーの環境の詳細」項目の変更方法を参照。

 

▼収益化の概要(GA4デモアカウントより)

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▼eコマース購入数(GA4デモアカウントより)

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▼アプリ内購入(GA4デモアカウントより)

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▼パブリッシャー広告
(GA4デモアカウントより)

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(9)維持率




維持率では、ユーザーがどの程度維持されているかを確認できます。表示されるカードは、新規ユーザー数やリピーター数、コホート別のユーザー維持率、LTVなどです。

 

▼維持率(GA4デモアカウントより)

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まとめ

 

GA4のレポートの画面について、基本をご紹介しました。機能や画面の構造がわからない際の備忘録として、ぜひご活用ください。

ADDIXでは、GA4導入支援サービスをご提供しています。計測環境の見直しから運用の設計まで、GA4への移行に関するサポートが可能です。お気軽にお問合せください。

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