GA4でもページビュー数という概念自体はあります。
GA4のレポート上での表記は「表示回数」になっており、screen_view(アプリ)とpage_view(ウェブ)の合計です。
質問2:GA4の新たな指標「エンゲージメント率」の定義は? |
エンゲージメント率の定義はヘルプに記載がありますが、「エンゲージのあったセッション数÷全セッション数」となります。
【参考】
アナリティクス ヘルプ
https://support.google.com/analytics/answer/9143382
(※「エンゲージメント率」の定義は、指標>セッションに記載あり。)
[GA4]エンゲージメントレポート
https://support.google.com/analytics/answer/10999789?hl=ja
質問3:GA4は「ユーザー」が主な計測軸ですが、Cookieが使えなくなる中でユーザーの特定はどのようにしていますか? |
GA4でのユーザーの特定には、現状ではCookieが利用されています。
将来的にCookieが使えなくなった場合は、一旦はGoogle シグナルの活用や、機械学習の予測で対応していく形になると考えられます。
Googleが進めている、プライバシーサンドボックス(※1)などの動きが、いずれはGA4にも取り込まれるかと思います。
また、自社サーバーでCookieを発行し、管理していくという対策もあります。
(※1)プライバシーサンドボックス(The Privacy Sandbox)
Googleが主導する、プライバシーを損なうことなくユーザー情報にアクセスするためのWebサイトのWeb標準を作成するための取り組み。ユーザーのオンラインでのプライバシーを保護しながら、サードパーティのCookieを使用せずにオンライン広告を促進することを目的としています。
https://privacysandbox.com/intl/ja_jp/
質問4:GA4の設定にはどのくらい時間がかかりますか? |
GA4をとりあえず導入するだけでしたら、あまり時間はかからないかと思います。
計測する指標やレポートの内容をきちんと設計し、GA4で設定を行う場合、検討時間も含めてそれなりの時間が必要です。数週間から、長い場合には2カ月程度かかる場合もあるかと思います。
設定にかかる時間を短くする方法として、GA4での計測や設定の知識を持つ代理店への相談も有効です。本セミナー主催のADDIXでも Google アナリティクス4導入プランを提供しています。
質問5:GA4ではデータ保持期間が最大14カ月と聞きました。
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「探索」ではなく「レポート」から見られる指標は、14カ月を超えても閲覧可能ですので、シンプルなPV数・ユーザー数・CV数などは消えません。ただし詳細データは期限を過ぎると消えてしまいますので、「探索」でより詳細に分析しようとしても確認できない、となります。
データの長期保存には、現状ではBigQueryへの出力がベストかと存じます。
他にはAPIを利用して自分で用意したサーバーに保存する、などの方法もありますが、初期対応やメンテナンス工数などを考えると、公式で用意されているBigQueryへのエクスポート機能を利用したほうが間違いがないと思います。
質問6:「Google広告との連動」について、GA4ではどう変わりますか? |
現行のUAでもGoogle 広告と連携して、「各種レポートを表示する」「GAのCVをGoogle 広告側に連動する」「GA側のセグメントを使ってユーザーリストを作り、Google 広告の配信に使う」などの機能があり、これらはGA4でも可能です。
それに加え、今後はさらに「予測オーディエンス(機械学習で生成されたセグメント)」なども活用可能になります。
またレポート面でも、BigQueryにGA4データ、Google 広告データの両方を接続することで、「GA4とGoogle 広告を横断したレポート作成」が可能になります。
質問7: GA4ではPVもイベントになりますが、手動で全てのイベントを作る必要がありますか? |
基本的なイベントは、GA4のタグを入れるだけで自動で発行されます。
※基本的なイベントは下記参照。
[GA4] 自動的に収集されるイベント - アナリティクス ヘルプ
https://support.google.com/analytics/answer/9234069?hl=ja
[GA4] イベントについて - アナリティクス ヘルプ
https://support.google.com/analytics/answer/9322688?hl=ja
質問8:カスタムレポートの定期的な共有機能は、GA4にも引き継がれていますか? |
現時点(2022年4月末時点)では、カスタムレポートの定期的な送信機能はGA4にはありません。
Google データポータルにほぼ同様の機能がありますので、そちらを利用する方法があります。
手順としては、「Google データポータルでGA4レポートを作成」→「Google データポータルの機能でメール送信」となります。
質問9:GA4でのEコマースのイベント設定について、UAとの違いは? |
基本的な考え方は、UAでもGA4でも一緒です。
細かいところではイベント名などの記述方式が変わっていますので、GA4での設定し直しが必要になります。
質問10:ECサイトで某カートシステムを使用しており、GA4の対応が2022年秋のようです。この場合、GA4導入は待つしかないでしょうか? |
ECシステムやカートシステムを利用されていて、直接タグの編集などができない場合には、メーカー側の対応を待つしか方法がない場合があります。
質問11:「探索」でのレポート作成のポイントは? |
GA4で新たに導入される「探索」のレポート機能は、分析の「目的」がなくてはうまく作成や分析ができないレポートです。
「レポート」にもともと表示されているレポートには、ある程度目的が織り込まれていますが、「探索」レポートは、自分で目的に合わせて都度カスタマイズしながら使うものになります。
とはいえ、テンプレートとしてある程度完成された探索レポートも用意されていますので、まずはそちらから使ってみるのが良いかと思います。
GA4の導入を進められているご担当者の多くが、従来のGAとは大きく異なるGA4に少なからず戸惑いを感じていらっしゃることとと思います。
UA計測停止のタイムリミットが2023年7月1日に迫る中、設定の見直しやレポートの指標や内容の見直しなど、GA4への移行に至るまでには数多くのタスクがあります。
またGA4の指標や分析に慣れるには時間がある程度かかりますし、BigQueryやGoogleデータポータルとの連携も検討が必要です。
GA4導入への工数や時間の短縮には、あらゆる疑問を共に解決できる、専門知識や経験を持ったパートナーに頼ることも効果的です。
ADDIXでは、GA4導入支援サービスを提供しています。GA4の設定に課題や疑問をお持ちの方はお気軽にご相談ください。