NPB、Jリーグ、Bリーグ、Vリーグ…ほとんどのプロスポーツの各チームが、ファンマーケティングの一環として人気選手などを採用したプレイヤーヤーズカードをリリースしています。
ラグビージャパントップリーグのNTTコミュニケーションズシャイニングアークス(以下、シャイニングアークス)も、これまでにも一般的なプレイヤーズカードはリリースしていました。しかし、ファンから愛されるオンリーワンのチームづくりを目指して、今回プレイヤーズカードを一新。今までにない新しいシャイニングアークスカードをリリースしました。
さる12月9日、日本ラグビーの聖地である秩父宮競技場で、同カードの第一回目の配布が行われました。果たしてどのようなカードになっているのか、詳細をご報告します。
一見、一般的な選手カード。その実、デジタルカード。
当日は、カード配布前1時間前からシャイニングアークスのテント前にファンのみなさんの長い列が…。ファンのみなさんからの注目の高さを感じました。
その後、いよいよ配布開始時間となり、筆者もついにシャイニングアークスカードを入手。カードは一見、人気選手を起用した一般的なプレイヤーズカードに見えます。
しかし、カード表面に次の記載があります。「このカードで特設サイトにアクセスしてスペシャルコンテンツをゲット!!」。そこでスマートフォンで、カードの裏面にあったhttp://www.shiningarcs.blue にアクセスすると、特設サイトのTOPページが表示されました。
TOPページには「YOUR CARD TOUCH HERE !! カードをタッチしてスペシャルコンテンツをゲット!!」と表示されています。
スマートフォンの画面に対して、カードを軽くタッチしてみると、即座にページが切り替わりました。TOPページそのものがカードに反応して、自動的にページが遷移しました。
5人の人気選手の、撮り下ろし動画コンテンツを配信
次のページでは、シャイニングアークスの人気選手たちの動画へのリンクが並んでいます。ラグビー日本代表の金正奎選手や小倉順平選手、7人制ラグビー日本代表でもある羽野一志選手、女性ファンから人気の高い牧野内翔馬選手、そしてラグビー通の間で高く評価されている庵奥翔太選手5人の選手の動画コンテンツが用意されていました。
リンクをタップすると、インタビュー動画をチェックすることができます。シャイニングアークスファン、ラグビーファンの心をくすぐる撮り下ろし動画です。
各選手のインタビュー動画はシャイニングアークスカードがなければ視聴できない制御がされており、ページのURLをSNSでシェアしても動画は見れません。シャイニングアークスカードが、スペシャルコンテンツを視聴するためのキーカードになっていることに驚きました。
「ファンとのコミュニケーションを変える可能性がある」牧野内選手
試合会場では、実際にインタビュー動画にも登場する牧野内選手のインタビューにも成功しました。
─新しいシャイニングアークスカードが完成しました。ご感想は?
牧野内:まだどのチームにも導入されていない新しいカードで、トップリーグでシャイニングアークスが一番最初に採用、というのがすごくうれしいですね。
─これまでのプレイヤーズカードとの違いを教えてください。
牧野内:これまでのプレイヤーズカードは、ファンのみなさんにプレゼントして、そこがゴールでした。でも、新しいシャイニングアークスカードは、ページにカードをタッチするといつでも僕たち選手たちのインタビューを見ることができます。このコミュニケーションの広がりが最大の違いですね。インタビュー動画は、このサイトにしかアップされていません。
─シャイニングアークスカードの可能性に関して教えてください。
牧野内:全国にいらっしゃるシャイニングアークスファンのみなさんとのコミュニケーションを、大きく変える可能性もあると思います。カードとコンテンツの組み合わせがファンと選手の距離を縮め、選手をいつも身近に感じてもらえるようになると思います。シャイニングアークスとファンのみなさんの一体感を、もっと強くするツールなってくれるかもしれない…と期待しています。
カード1枚で、2つの楽しさをファンに提供
ファンにとってこれまでのプレイヤーズカードは、集める楽しみにフォーカスしたアイテムでした。しかし新しいシャイニングアークスカードは、「集める楽しさ」と「コンテンツを見る楽しさ」の両方をファンに提供してくれる新しいデジタルツールとなっています。
今回、シャイニングアークスカードが提供してくれたのは選手のインタビュー動画でしたが、試合の生中継や人気選手による生解説を楽しむためのキーカードとしてなど、カードの可能性は無限大です。ファンマーケティングの強化を目指すプロスポーツチームで、今後導入がますます進む可能性を強く感じました。筆者が幼少期に夢中になったプロ野球カードが、生まれ変わる時がきたのかもしれません。
text/Hiroshi Ichimura (BWRITE編集部)
※シャイニングアークス特設サイトURL(http://www.shiningarcs.blue)
注)スマートフォン専用サイトです。動画コンテンツの視聴には専用カードが必要です。
※シャイニングアークスカードには、ADDIXのデジタルスタンプソリューション「eLINK STAMP & CARD」の技術が採用されています。
関連リンク
デジタルスタンプソリューション「eLINK STAMP & CARD」
eLINK STAMP & CARDは、スタンプラリー、ポイントカード、キャンペーンツールなど、様々な目的とシーンで活用可能なデジタルスタンプソリューションです。スタンプ筐体のみでの運用、カード筐体のみでの運用、スタンプ筐体とカード筐体の双方を併用しての運用も可能です。
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