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ガジェットからファッションへ。FOSSILグループ最新コレクションにみる進化するスマートウォッチ。

Posted by ADDIX on Oct 7, 2017 12:13:37 AM

米国発スタイリッシュなファッションウォッチを展開する「FOSSIL(フォッシル)グループ」が、スマートウォッチの販売を開始して1年。自社ブランド名義のほか、世界を代表する名だたるブランドと共同で作り上げて発表してきた製品群は、そのファッション性の高さでスマートウォッチの概念を変えつつあります。

スマートウォッチといえば、それまでガジェットとして捉えられることが主流でした。最近では、思わず欲しくなるデザインと一度使うと手放せない便利な機能を兼ね備えた最先端のファッションウォッチとして認識され、人気を集めはじめています。フォッシルグループのホリデー向け新商品発表会に伺い、スマートウォッチの未来を占う、その最新コレクションを取材してきました。

「真円ディスプレイ」の採用でファッション性が進化した第三世代

フォッシルグループのスマートウォッチには、大きく分けて、デジタルディスプレイ画面を用いた「タッチスクリーンスマートウォッチ」と、オーソドックスな時計と変わらない外見の「ハイブリッドスマートウォッチ」の2種類があります。

タッチスクリーンスマートウォッチでは、最新コレクションが発表されました。その一番の特徴は「真円ディスプレイ」とAMOLED(有機EL)ディスプレイの採用で、時計としての美しさが格段にアップしています。

また軽量化小型化が進み、Android Wear 2.0がプリインストールされているので、スマートフォンを経由せずGoogle Playストアから直接アプリをダウンロードしたり、音楽を落としたりすることも可能になり、使い勝手が良くなっています。

機能面でもさらに進化を遂げています。例えばアクティブなスポーツシーンでの着用を想定しているMISFITの新作「Vapor(ヴェイパー)」では、心拍数が測れるセンサーが搭載されているので、ボタンひとつで手軽に心拍数を計測できます。(ただしその精度は医療用レベルではありませんのであくまでも参考数値です)

(※MISFITの新作スマートウォッチでは、脈拍の簡易セルフチェックが可能。)

DIESEL初のタッチスクリーンタイプ「DZT2002」 には、インタラクティブエフェクトと呼ばれる独自機能があり、天気をアニメーションで知らせてくれる機能や、アクティビティモードに設定すると、自分が設定した目標の活動量に対する達成率が悪いと画面に埃がつもり、歩くごとに画面がクリアになって応援してくれるといった機能がついています。。

(※DIESEL「DZT2002」のお天気モード。雷が表示されている。)
(※アクティビティモードでは、自ら設定した活動量に近づくごとに画面の埃が晴れていく。)

注目は、ファッション性と機能面を両立した「ハイブリッドスマートウォッチ」。

見た目からハイテクなタッチパネルのスマートウォッチに対して、既存の腕時計とつけ心地に大きな差がないのがハイブリッドスマートウォッチです。一見普通の時計ですが、中身はスマート。時刻がスマートフォンと連動しているため、遅れることがなく、海外旅行先で時差を計算しなくても自動で現地のタイムゾーンに変わります。さらに、1つまたは3つ付いているボタンに機能を設定すると、音楽プレイヤーの再生や日付の確認などをショートカット機能で設定することも可能です。また、電話やショートメール、アプリの通知情報を時計の振動と針の動きで通知してくれます。

(※マイケル・コースのハイブリッドウォッチの説明ボード。)(※アプリの画面。「Music」と「Travel」の2種類のセットがデフォルトで入っている。自由に新たなセットを作ることも可能。)

ミニマルなルックスの時計にウェラブル機能を取り込んだ「ハイブリッドスマートウォッチ」をラインナップしてきたFOSSILやSKAGEN(スカーゲン)が、これまでハイブリッドウォッチの人気ラインでした。

(※普通の腕時計と変わらないルックスのFOSSILブランドのハイブリッドスマートウォッチ。オースティン・マホーンが着用したことでも人気に。)

そんな中、新たに今回MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)」から登場したハイブリッドタイプのスマートウォッチが女性たちに非常に売れています。

人気の秘密を探っていくと、スマートウォッチとしての機能面よりも、マーク ジェイコブスらしい丸みを帯びたポップなフォルムやモノトーンのカラーリングなどのデザイン面が、ファッション好きな女性たちから評価されているようです。価格帯が2万円代という買いやすさも魅力の一つでしょう。

(※MARC JACOBSから出た新作スマートウォッチは、ファッション性の高いハイブリッドタイプ。)
(※この製品ではフェイスに偏光ガラスを使用。)

徹底した世界観の表現で、各ブランドを物語るファッションアイテムへと進化。

ブランドの世界観を表現する各ブランドのスマートウォッチにはブランドのファン層にマッチする独自の機能が施されたアプリが用意されており、さらに自分の好みのアプリを追加でインストールすることで、その機能の幅はどんどん広がっていきます。

マーク ジェイコブスというブランドのファン層であるミレニアル世代には、特に、スマートフォン経由で設定できる「セルフィー(自撮り)のボタン押し機能」が非常に評価されているそうです。

(※MARC JACOBSのスマートウォッチ製品群。)

また、FOSSILとMICHAEL KORSのタッチスクリーン用アプリでは、InstagramやFacebookの写真を文字盤のフェイスに表示できる機能が追加されています。


(※MICHAEL KORSのスマートウォッチ製品群。)

一方、kate spade new york(ケイト・スペード ニューヨーク)では、今季のファッションコレクションのテーマと連動したデザインで製品を展開し、ファッションアイテムとしてのクオリティが重視されています。

(2017FWのコレクションのテーマ「シベリアの夜空」と連動したkate spade new yorkの新作。)

ファッション性を重視したラインナップによって、独自性を追求するとともに、社会の中核を担うデジタルネイティブのミレニアル世代により魅力的な商品を展開していくフォッシルグループ。さらに進化するスマートウォッチに今後も目が離せません。

text/Yukie Liao Teramachi

■フォッシルジャパン
https://www.fossil.com/
<ECサイト>
■ZOZO TOWN(FOSSIL, SKAGEN, DIESEL, kate spade new york, MARC JACOBS)
http://zozo.jp/shop/watchstationinternational/
■MICHAEL KORS
https://www.michaelkors.jp/contents/access.php/

Topics: デジタルシフト