大みそかには家族そろって紅白歌合戦を観て、年越しそばを食べて、新年の瞬間を迎える。かつては多くの家庭で見られたそんな光景も今や少数派となり、新年の迎え方は大きく変わったと言われています。また、インターネット、とりわけLINEなどのSNSの普及にともない、年賀状離れが進んでいるとも言われています。今年の女性たちの新年の迎え方は、実際どうだったのでしょうか?
BWRITEでは、2016年1月、18歳以上の女性200名にアンケートを実施。「新年の迎え方についての意識調査」として結果をまとめました。その結果、新年を迎えた瞬間にしていたことでは「テレビを見ていた」が6割を超えました。また、新年を迎えた場所では「自宅で」が、誰と迎えたかについては「家族と」がもっとも多く、全回答者のそれぞれ7割を超えていました。全体としてみると、2016年の年越しを従来のイメージどおりに「自宅で」「家族と」「テレビを観ながら」過ごした女性は少なくなかったように見受けられます。
ただし、20代以下では35.3%が年越しの瞬間に「スマホを操作していた」と回答しています。また、「ひとり暮らし」の女性のうち、約半数にあたる52.0%が「ひとりで」年越しを過ごしたと答えました。年代や環境により、新年の迎え方はだいぶ異なっているようです。
新年のあいさつについては、回答者の7割が「『年賀はがき』を送る」と回答しており、年賀状を送っている女性が多数派のようです。また、「『LINE』でスタンプやメッセージを送る」という回答も全体の4割となっており、新年のあいさつでLINEが広く使われていることが伺える結果となりました。特に20代以下では「『LINE』でスタンプやメッセージを送る」という回答が、「『年賀はがき』を送る」と回答した人を上回っており、若い年代でのLINEの日常生活への浸透ぶりが伺えます。
【アンケート結果詳細】
2016年の年越しは「自宅で」が7割。 9割が自宅や実家で過ごしたと回答。
18歳以上の女性200人に、2016年になった瞬間をどこで過ごしたかについて聞いたところ、回答者全体の72.9%が「自宅で」迎えた、と答えました。次いで多かったのは、「ご自身や夫の実家で」との回答で16.5%。合わせると9割近くが、自宅か、自宅に準じる場所で年越しの瞬間を過ごしているという結果に。リラックスできる空間で、今年の新年を迎えた女性が大半でした。旅行先や初詣先、イベント会場などの特別な場所で新年を迎える人は少数派のようです。
どの年代も「自宅で」が多数派。ただし、ひとり暮らしでは「自宅」半数、実家3割。
年代別に見ると、「自宅で」との回答が最も多かったのは40代以上。実に約8割にあたる79.6%が「自宅で」と答えました。「ご自身や夫の実家で」は13.3%であり、併せて9割以上が自宅、もしくは自宅に準じる場所で新年を迎えています。一方、「自宅で」との回答が最も少なかったのは30代で、63.2%が「自宅で」新年を迎えています。また、30代は「その他」の割合が他の年代より高く、その回答を見ると「ライブ会場」や「飲食店」で新年を過ごした、といった声が挙がっています。
20代以下(※今回の調査では「20代以下」は「18歳~29歳」を指します。以下同じ)では、やはり「自宅で」が70.6%、「ご自身や夫の実家で」が20.6%。独身で1人暮らしの女性がまだまだ多い年代でもあり、「ご自身や夫の実家で」の回答には、実家へ帰って両親などの家族と過ごすという人も少なくないと思われます。
同居家族の状況を見ると、「ひとり暮らし」の人で「自宅で」と答えたのは52.0%にとどまっています。一方、「同居家族あり」では、75.4%が「自宅で」と答えました。
また、「ひとり暮らし」では32.0%が「ご自身や夫の実家で」過ごすと答えており、一人暮らしの女性の約3人に1人が実家で新年を過ごしたようです。なお、一人暮らしの女性の12.0%が「旅行先で」新年を過ごしたと答えており、今年、10人に1人以上が年末年始に旅行に行っているようです。
年越しの瞬間を過ごした相手は「家族と」が7割超。「ひとりで」15.5%。
2016年になった瞬間を誰と過ごしたかについては、「家族と」と回答した人が最も多く、75.5%が家族と新年を迎えたと答えました。その次に多かったのは「ひとりで」との回答でした。回答した女性の15.5%が、今年、ひとりで新年を迎えたと答えています。
40代以上では「家族で」8割以上。一方、ひとり暮らしの半数は「ひとりで」と回答。
年代別に見ると、「家族と」回答している割合は年代が上がるにつれて高くなっているようです。40代以上では83.7%、30代では69.1%、20代以下では64.7%が「家族と」と答えています。一方、「ひとりで」と回答した割合は、20代以下では26.5%、30代では14.7%、40代以上では12.2%と、年代が上がるほど低くなっているようです。
また、同居家族の有無別で見ると、「ひとり暮らし」の約半数にあたる52.0%が「ひとりで」と答えています。「同居家族あり」では、8割以上が「家族で」と回答しており、同居の状況によって、新年の迎える状況が大きく異なっていることが伺えます。
年越しの瞬間にしていたこと、1位「テレビ」、2位「寝ていた」、3位「スマホ」
では、2016年になった瞬間に女性たちは何をしていたのでしょうか。複数回答で答えてもらったところ、全年代計では回答者の6割を超える62.5%が「テレビを見ていた」と回答。年越しの瞬間をテレビの前で迎える女性は、まだまだ多数派のようです。以下、2位は「寝ていた」で22.0%、3位には「スマホを操作していた」が12.0%で入っており、4位には「食事やお酒を楽しんでいた」との回答が9.0%でラインクインしています。
なお、「スマホを操作していた」と「テレビを見ていた」を同時に選んでいたのは、「スマホを操作していた」と回答した女性の75.0%、「テレビを見ていた」と回答した女性の14.4%にあたります。今年、スマホを操作しながら新年を迎えた女性のうちの7割以上は同時にテレビを見ていた、ということになります。
また、「その他」回答では「PCからネットで福袋を購入していた」という回答も挙がっており、早くも、年越しの瞬間に今年最初のショッピングを楽しんだ女性もいるようです。
20代以下では「スマホを操作していた」が2位に。「テレビを観ながらスマホ」派も。
年代別で見ると、新年の迎え方が年代によって異なっている様子がうかがえます。20代以下では、1位は全体と同じく「テレビを見ていた」(58.8%)ですが、2位には「スマホを操作していた」が35.3%で入っており、全体で2位の「寝ていた」(20.6%)は3位になっています。20代以下では、「テレビを見ていた」と回答した人の4割が、同時に「スマホを操作していた」と回答しており、他の年代よりも「スマホ」と「テレビ」を同時に使っている割合が高いようです。「スマホを操作していた」と回答した割合は年代が上がるごとに大幅にダウンしており、30代では8.8%、40代以上では6.1%となっています。
『年賀はがき』を送るのは7割。4割超が『LINE』であいさつすると回答。
次に、年賀状について見てみましょう。複数回答形式で、今年「新年のあいさつ」として行なったことを選んでもらったところ、全年代計では回答者の7割にあたる70.5%が「『年賀はがき』を送る」と回答し、「新年のあいさつ」の手段として今ももっとも多くの女性が行っている、という結果となりました。2位には「『LINE』でスタンプやメッセージを送る」が43.5%でランクイン。ネット経由のあいさつの手段としては、やはり「LINE」がもっとも使われているようです。3位には「『メール』であいさつを送るで30.5%。3人に1人は、メールで新年のあいさつを送っていると回答しており、まだまメールも利用されています。
『LINE』以外のSNSについて見てみると、「『Facebook』にあいさつを投稿する」が10.5%、「『Twitter』にあいさつを投稿する」「『Instagram』にあいさつを投稿する」が、どちらも7.5%となっています。それぞれが、自分が日頃からコミュニケーションを活発に行っているSNSにあいさつを投稿している様子が見受けられます。
20代以下では7割が「『LINE』でスタンプやメッセージを送る」と回答
「新年のあいさつ」の手段には、年代別で大きな違いがあるようです。20代以下では、年賀はがきを上回り、「『LINE』でスタンプやメッセージを送る」が67.6%で1位となっています。ただし、2位には「『年賀はがき』を送る」が58.8%で入っており、年賀はがきを送るという人も半数を超えています。
「『LINE』でスタンプやメッセージを送る」と回答した割合は、30代では44.1%、40代以上で34.7%となっており、40代以上でも3人に1人は、今年LINEで新年のあいさつを送ったと答えています。また、「『年賀はがき』を送る」と回答した割合は、先ほどご紹介したように20代以下で58.8%、30代では73.5%、40代以上では72.4%でした。30代以上では7割を超える人が年賀状を「送った」と答えています。
『年賀はがき』の作成は「PC」が約半数。「スマホアプリ」は数%にとどまる。
年賀状を送ったと回答した方に、『年賀はがき』のデザイン面を何で作成したか、聞いてみました。全年代計では、回答者の半数を超える55.3%が「PCで作成」したと回答しました。次いで多かったのは、「手書きで作成」で21.3%、3位には「写真プリントのお店に頼んだ」が13.5%で入っています。「スマホアプリで作成」したと回答したのは2.8%にとどまり、今回の調査結果を見た限りでは、スマホアプリを利用した年賀状作りはまだまだ普及しているとは言いにくい状況のようです。
定番の年越しパターンは継続中。年越しにおける、スマホ利用動向の変化に注目。
様変わりしたと言われる年越しの過ごし方ですが、2016年の年越しについての今回のアンケートを見る限りは、年越しの瞬間を「自宅で」「家族と」「テレビを観ながら」過ごした女性がまだまだ少なくないという結果となりました。また、新年のあいさつについても、「『年賀はがき』を送る」女性が7割以上と、依然として年賀状を送る習慣も根強いようです。
しかしさらに細かく見ていくと、「スマホを操作しながら」新年を迎えたとの回答が2位に入るなど、特に20代以下では上の年代とは違う新年の迎え方も出てきているようです。また、新年のあいさつについては、40代以上でも3割を超える人が『LINE』で新年のあいさつを送ったと答えており、『LINE』が日常生活の中に深く根付いていることがあらためて浮き彫りになりました。日本女性たちの新年の迎え方がどう変わっていくのか、来年以降も継続して見ていきたいと思います。
<調査概要>
「新年の迎え方についての意識調査」(調査実施:BWRITE)
【調査実施期間】
2016年1月7日(木)~ 1月13日(水)<7日間>
【調査対象・人数】
18歳以上の「Skets」会員女性 200名(有効回答)
【調査方法】
WEBアンケート方式
【アンケート収集元】
共創コミュニティサービス「Skets」
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